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ヒマラヤスギ雑記

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初日

今学期の授業初日。ものすごく寒かった。ジーンズに薄いセーターにライナーを外したトレンチコートをひっかけて、ストールはなし、という装いだと、常に動いていないと凍えるような寒さだった。電車をホームで待っているのもつらいというありさま。

某先生の授業では初回は軽くオリエンテーションである。といっても、新しく授業に加わるのは2人だけ。某先生と話しているうちに、うちの大学院は、他大学と比べると、ある制度に関しては厳しいということが判明する。私はどこの大学でもそうだと思っていたので、こういうもんだという構えだったけど、某先生が「そりゃ、あれやね」と素で呟かれていたから、うちだけみたい。そこを恨んでも仕方がないから、あきらめる。

授業後、みんなで研究室へ移動し、某先生がパソコンの操作をMKちゃんとTくんから説明を受けていた。先生くらいになると、プレゼンやらなんやらのファイル作成などは、おそらく人に頼むことだって可能だと思うけど(実際に頼む先生というのもいるみたい)、なんでもご自分でされるし、還暦すぎても新技習得に熱心である。前に先生の講演を聴きに行ったときも、途中発生した機材トラブルを、会場スタッフが解決できなかったとき、ご自分のパソコンをさっと出してきて、手際よく接続しなおしていたし。ゼミ先生や、先生のお友達の他大学の同年代の先生も、ものすごくパソコンに強い(*1)。

先生は手帳に二人の説明を一言、一言、几帳面に書き記していて、「いや、もう、僕ねー、パソコン難民だから、新しい技があることも知らなくて」と熱心である。私は先生にお菓子を差し入れたり、TAがお茶を淹れたり、至れり尽くせりである。

パソコンレッスンの隣では、私とMちゃんが柴犬の話で盛り上がる。Mちゃんと私は、柴犬と甘いものが好きという共通点がある。「影山さんのところ、女の子の柴犬がやってきましたよねー」「みたよ!かわいーねー!」「ねー!」とひとしきり盛り上がってから、「チコちゃん、亡くなったんだね」としんみりする。Mちゃんの実家でも2年前に柴犬のクマちゃんを亡くしたところで、実家のご両親はショックから立ち直れていないとか。うちの研究室は実家で犬を飼っている人が多く、その中でも柴犬の割合は高い。

Mちゃんと私が「かわいー」だの「あれ、おいしー」だの話していたら、横からTくんが「もうちょっと中身のある会話はできませんかね」と突っ込んでくる。「女子高生みたいでしょ」と言うと、「それ、女子高生に失礼ですから」と諭される。

Tくん差し入れのゴディバのクッキーをいただく。美味しいやん。イチゴのクッキーは酸味があって、美味。某先生も「それ、美味しかったよ、その桜のクッキー」とパソコンやりながらおっしゃったので、「これ、イチゴクッキーです」と訂正が四方から入って可笑しかった。先生は最後まで「いや、これは桜だ」と譲らない。

桜といえば研究員Yさんが、同じ場所のソメイヨシノが一斉に開花するのは、ソメイヨシノがクローンだからだと教えてくれる。接ぎ木、接ぎ木で増やしたものはそうなるらしい。そうなんだ。そういえば、夙川なら夙川のソメイヨシノは一斉に満開になるし、芦屋川もそうだ。山桜などは、隣の山桜が散っていても、その隣の山桜のつぼみはまだ固いということが普通らしい。要するにクローンではないということ。本来、自然は種類が同じでも、別の個体なのだ。我が家の東隣のお宅では、2週間前に白モクレンが満開となって、すでに散っているけど、我が家の西隣の実家のモクレンは、咲きはじめは今なのだ。これも、不思議なことでもなくて、当たり前らしい。ソメイヨシノの一斉開花というほうが、イレギュラーなんだとか。こういう話、面白くて好き。植物も人間と同じで、本来は個性がみな違う生き物なのだ。

研究室は広いワンルームで、真ん中にどかんと大テーブルがあって、TAのデスクは窓際に二つあるけど、結局みんな、真ん中の大テーブルで、パソコン広げたり、文献読んだり、お弁当を食べたり、お喋りしたり、たまに他大学の先生が学生からパソコンを教えてもらったりする。こういうの、いいなぁと思いながら見ていた。

*1:うちのゼミのホームページは、ゼミ先生が作った。他にも先生は沢山ホームページを作っている。

by himarayasugi2 | 2015-04-08 08:58 | 雑感 | Comments(0)
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