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ヒマラヤスギ雑記

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時計

若い人と接する機会が多いと、私の考え方(価値観)というのは、バブル時代の経験に少なからず影響を受けていることがわかってくる。研究室で接する人のほとんどは、先生を除いて、バブルのときに消費活動を経験したことがなく、中には「生まれたときにはバブルが終わっていました」という人もいる。最近特に、バブル経験者と、バブルの後の人で考え方が違うなーと思ったものに、時計がある。

バブルのとき、雑誌はこぞって高価なものを紹介していた。○レックスとか、○ルティエとか、○ルメスといった、ハイブランドの時計は、女子大生やOLが読む、『an an』や『JJ』とかでよく目にした。夫のように、ファッションに全く興味のない人でも、○レックスが時計だということは知っていた。私が当時働いていた会社では、○レックスのパチモノ(偽物のこと)を「香港で買った」とつけていたおぢさんもいた。電車の中でつり革につかまるときに、金の○レックスで数字のところにダイアがはめ込まれたものを、座っている人に向けて見せびらかしている人が多かったのも、この時代だ。バブルのときに消費活動を経験した世代は、高価な時計への関心が程度の差はあれど高かったのではないだろうか。例えば、普通のOLが、海外旅行のときに免税店で思い切ってハイブランドの時計を買う、とかとか。

研究室の若い人は、もうね、全くそういうことに興味がない。ある世代以上の人は、「よい時計」を持ちたがる、興味がある、のだけど、それよりも若い世代になると、「時計?特にいらないです、携帯あるし」というのが一般的みたいなのだ。時計がなくても平気だと話していたM2女子は、スマホカバーを定期的にお洒落なものに変え、いつもアイパッドを持ち歩いている。スマホを手にしたときにお洒落に見えることを気にしているのだ。彼女の腕には時計はない。普段から腕に時計を巻かないんだそう。これは極端な例だとしても、時間がわかれば、時計じゃなくてもなんでもいい、という考えが、私の周囲の若い人の間では主流である。高価な時計をありがたがるのは、バブルを経験した人に多いのだ。

私は、祖母の時計をずっとしてきて、これはこれで大事なんだけど、もうちょっと気軽につけられる時計も実は欲しい。古いだけに、急に止まることもあるから。祖母の時計は完全な手巻きで、クラッシックな小さなもので、手首の内側に文字盤が来るつけ方が正しいものである。時間を見るときに、手首を返すのだけど、それが昔はエレガントと考えられていた。もうオーバーホールに3-4回は出している。ずっと大事にするものだけど、違うものも欲しくなったのだ。メンズっぽいものを。

二個目は、もっとフェイスが大きくて、お手軽な値段のカジュアルな時計が欲しい。リーズナブルで性能がよくて、さりげないものを。クオーツの時計を一度してみたいから、クオーツで探そう。


by himarayasugi2 | 2015-08-21 09:00 | モノ | Comments(0)
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