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ヒマラヤスギ雑記

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ほんとによかった。

八ヶ岳滞在中のある朝、朝の散歩に出ようとしたら、お迎えの山荘のオーナーが、珍しくむこうから声をかけてきた。普段、挨拶はするけれども、めったに会話をすることはないのだ。「あの、この犬、どこの犬かご存知ですか、朝、いたんですけど、車の周りから離れようとしないんです」と、男性はちょっと困った声である。「僕、犬が得意でなくて」と指さす方向を見ると、小さな白いトイプードルが、車の周りをぐるぐると動きまわっている。見ると、首輪がない。私がしゃがんで、両手を広げて「おいで」と声をかけたら、すぐにきて、さっと抱っこできたので、間違いなく飼い犬である。でも、首輪をしていない。首輪をついさっき外した、みたいな感じなのだ。首輪のところの毛が寝ているから、前までは首輪をしていたんだろう。

そのとき、私の頭に浮かんだ可能性は2つ;
一つ目:部屋にいたけど、なにかのはずみで外に出て、1人でお散歩しているうちに、迷子になった。
二つ目:誰かが山に捨てた。首輪はトレースされないように外した。

一つ目の場合も、二つ目の場合も、ある特定の車種から離れないというのは、飼い主の車と同じか似たタイプだからだと思う。ケンも、我が家に来たてのころは、特定の車種の車を見つけたら、飛び上がって中を覗き込もうとしていたし。一つ目の場合だったら、別荘の管理事務所に捜索願が出ているはずである。一つ目だったらいいのに、と思いつつ、管理事務所に連絡する。事務所は、すぐに行きますとのこと。事務所の人が来るまでの間、犬が空腹かもしれないと、ケンのおやつや、ヤギミルクなどを出したけど、「いらない」とぷいっとする。でも、さみしいみたいで、しきりに私の膝に乗ろうとするから、乗せてやる。こんな小さな犬は、今の季節、八ヶ岳の夜の冷え込みに耐えられないと思う。ケンは、犬が不安そうな様子を見せるからか、一度もうなったりも、吠えたりもせずに、心配そうな顔で、犬を見つめていた。ケンちゃん、やさしいね。

むかえにきてくれた管理事務所の人は、首輪が外されたあとを見て、捨てられた可能性も捨てきれないといいつつ、2-3日預かって届け出がないか待って、なかったら、村に相談して、新しい飼い主を探す方向でゆくと話してくれた。どうなったかわからないままに、私たちは神戸に帰ったのだが、あとから山に行った妹が管理事務所に問い合わせたところ、別荘のオーナーさんの犬で、無事、飼い主のところに戻ったとのこと。オーナーさんも探していたのだ。あー、よかった。でも、常に犬には迷子札をつけておいたほうがいいと思う。

ハッピーエンドだったから、ここに記録しておこうと思った。ほんとによかった。

追記:首輪が散歩途中で抜けたのかもしれない。
by himarayasugi2 | 2016-05-17 16:45 | 雑感 | Comments(0)
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