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ヒマラヤスギ雑記

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記憶に関する映画2本

ああ、一週間終わった。もう行ってしまったと思われた「夏」が、2日くらい前から戻ってきていて、今、めっちゃ暑い。シーツとかあっという間に乾きそう。ケンが玄関の三和土で寝ているということは、暑いという意思表示なので、やっぱり暑いんだ。室温は朝から32度。耐えられなくなって、さきほどエアコンいれた。一時期の狂ったような暑さほどではないけど、普通に暑いわ。ここまでで「暑い」が5回でてきた。これで6回目。




記憶に関する映画:ネタバレおおいにあり。

先週、と昨日、トム・クルーズ主演の映画がテレビで放映されていた。二週連続で視聴。というのは、映画のテーマが、トム・クルーズでなくて、「記憶」だったから。先週は『オブリビオン』で、昨日は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』をやっていた。ちょっとB級っぽいけど、「記憶」がメインになっていて、作り方によったらもっと違った感じに(=もっといい感じに)なっていたと思う。トムが出るから、ハリウッド風味がきつかったけど。

『オブリビオン』では、エイリアンによって記憶を消され、エイリアンにとって都合のよい記憶を植え付けられた人間とそのクローンが、元の記憶を取り戻してゆく。脳の記憶をつかさどる箇所をいじったくらいでは、人間の記憶のすべてを消すことはできないようで、オリジナルの人間のクローンも過去の同じ記憶の夢を見たりすることからも、細胞に記憶が残っているのかもしれない。物語は、いい感じで進行していたのに、モーガン・フリーマンが登場したところで、あっちゃーとちょっと展開が読めそうで興ざめだった。ラストは、ヒロインが、元夫のクローンとハッピーエンドになるのだが、ひっつくのが、別のクローンなところが、あまりに安直で、ご都合主義で、ラストは惜しい。途中の映像、謎めいたストーリー中盤は、とてもよかった。

『オール・ユー・ニード』は、原作が日本の小説らしい。これ、意外と面白い。死ぬたびに時間がリセットされて振り出しに戻るのだが(タイムループ)、主人公(トム)だけは戻る前の記憶が保持されていて、リセットされるうちに経験値が増え、戦闘力を身につけてゆく過程も面白い。彼は、最後にはエイリアンの親玉を倒し、相討ちとなり自身も死ぬ。そしてリセットされて目覚めた世界では、エイリアンとの戦いに勝利したことが反映されていて(つまりハッピーエンド)、一緒に何度も戦った女性兵士と最後に出会うところで映画は終わる。観ているものは、その女性兵士にとったらトムは初めて会う人物であることを知っているのだが、同時に、女性兵士が、トムがエイリアンに特攻してゆく直前に愛した人であることも、知っている。ワクワクしてしまう。このシチュエーションで出会った二人は、どうなるのだろう。それを期待させるラストがよかった。『オブリビオン』のような露骨なハッピーエンドにせずに正解である。ハリウッドっぽくなくてよかった。続きが見たいと思わせるところで、よく映画を締められたと思う。

「記憶」や「時間」や「触覚」「嗅覚」といった目に見えないものに興味があるので、こういう映画は見逃せない。同じように『ブレードランナー』も、レプリカントと記憶の問題がかなりストーリーの真ん中にあるから、この映画も好きなのだ。SFって、意外と、アナログな人間の感覚的なものを描いているものが多いと思う。ハイテクの中で、人間の本質がくっきり浮かび上がってくるような。

最近お気に入り
http://couleur-web.com/lib/tofu_diary/
私の心の癒しのブログ。こういう風に絵にさらっと描けるなんて、素敵だ。







by himarayasugi2 | 2016-09-03 11:59 | エンターテインメント | Comments(0)
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