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ヒマラヤスギ雑記

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14時間ユーミンだった。

昨日は、FM Cocoloのホリデースペシャルということで、朝から14時間、4番組ぶっとおしでユーミンの楽曲だけを流していた。荒井・松任谷ユーミンのアルバムからだけでなく、他のアーティストに提供した楽曲もあった。夫と、日本のアーティストで、14時間ぶっとおしでその人の楽曲だけを流して番組として成立する人って、少ないよねーと話す。どの曲もある程度認知されていないといけないし。昨日のユーミン以外だったら、私が思いつくのは、山下達郎と桑田佳祐(含むサザン、桑田バンド)かな。いくらDJの喋りを挟むといっても、14時間というのは、長い。よほど長年にわたって第一線で活躍して、レコード、アルバム、CDが売れていないと、企画倒れに終わってしまう。

また、こういう14時間ぶっとおしでワンアーティスト特集ができるということは、そのアーティストの曲は、どの曲にも需要があることを意味する。たとえば、私にとっては、「あんまり好きでない」曲でも、他の人にとって「思い出の曲」になる(逆もまた然り)、という曲が非常に多いということだ。360度、どこからでも需要があることが、14時間特集を組まれるアーティストの条件でもある。

ユーミンに話を戻す。夫は、ユーミンの曲は、不思議と荒井由実時代の曲が、今聴いても新しいと感じると言う。たとえば、『中央フリーウエイ』、『きっといえる』、『14番目の月』(好き)、『あの日に帰りたい』(好き)などが特にそう感じるらしい。『あの日に帰りたい』などは、ボサノバみたいだと言う。私は、『やさしさに包まれたなら』も好き。

私は、ユーミンを最初に聴いた記憶とかほとんどないのだが(いつのまにか聴いていたって感じ)、夫はユーミンが出てきた頃のことをよく覚えていた。当時、邦楽は歌謡曲全盛で、歌謡曲以外だと演歌、フォークがあった。ユーミンは、フォークでもなくて、歌謡曲でも、もちろん演歌でもない、全く新しい感じだったと夫。都会的で、独特で、お洒落で、こういうのは今までなかったなぁと思ったとか。また、すごいミュージシャンがユーミンをバックアップしていて、それも大きかったという。それだけ、ユーミンに魅力があったのだろう。夫は、ラジオから曲が流れるたびに「これは、ベースが実は誰それ(大物ミュージシャンA)やで」とか「これは、コーラスが誰それ(大物ミュージシャンB)」といちいち説明してくれるのだが、ちっとも覚えられない。

某先生は、ものすごいユーミンが好きである(演歌も好きみたいだ)。昔、某先生の授業の打ち上げでカラオケボックスに行ったとき、最後の曲をどうするかとなって、某先生は、「最後の曲は、みんなで歌える曲にしましょう」と言って、勝手に誰かが入れていた曲(ジャニーズの曲)をキャンセルして、ユーミンの『埠頭を渡る風』(この曲も好きだわ)を入れて、前で熱唱されていた。学生は、20代ばかりだというのに(私以外)、誰も歌えなくて、私だけが一緒に歌っていたのだ。間奏のときに、マイクを「講義持ち」して先生は、「ユーミンの歌詞には、昔の彼を見返すという主旨のフレーズが多いのですが、それは、やはりコンプレックスを表しているのでしょうか」と語られていた。で、また、曲に戻って熱唱して、サビでは独自のフリをつけていた。

あまりに多くの人が指摘している有名なフレーズ、「今日にかぎって安いサンダルはいてた」とか、「次のよるから欠ける満月よりも 14番目の月がいちばん好き」とかとか、世代関係なく共有できる普遍的な感情を、普通の言葉で、わかりやすく歌詞にできるセンスもずば抜けていると思う。歌詞に「スマホ」も、「メール」も、「ライン」も、流行り言葉も、ドラマチックなフレーズを出さずとも、よい歌詞はできる。そういう歌詞は、いつまでも残る。

なにか1曲好きなユーミンを貼ろうと思って、考えて、これにした。元気が出そうだから。












by himarayasugi2 | 2016-11-04 09:03 | エンターテインメント | Comments(0)
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