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ヒマラヤスギ雑記

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勉強の時間

大昔、私は、英文科の女子大生だった。お勉強熱心な学生ではなかったので、ゼミの思い出というのは、全くない。それに、私が所属していたゼミは、ゼミコンもなかったし、ただ週1で教室に集まっていただけだった。恐ろしいことに、私は誰とゼミが一緒だったかも全く覚えていない。今も付き合いが続いている友人たちはみな、中高大と一緒だったけど、なぜか、ゼミはバラバラだった。ゼミ発表といっても、英文を書いたペラペラのレジュメを1枚配って、手元の紙を読み上げて、終わり。よくこんなので卒論が書けたと思う(*1)。

で、40歳を過ぎて大学院に入って、ゼミに所属しているのだけど、ここで初めてゼミがどんなものかを知る。学部のゼミと院のゼミは違うかもしれないけど、今の大学は、学部のゼミから、相当「ゼミゼミ」しているようなのだ。ゼミで学生生活が決まるって感じだ。今私は、大昔の女子大時代の専攻とは別の人文系の領域にいるのだけど、ゼミ発表がこんなに大変なものだと知らなかった。みんなの前で、2-30分ほどパワポでプレゼンをし、その後、授業終了までディスカッションというメニュー(まるでプチ学会じゃ)は、M1時代は恐怖だった。1週間前に、発表内容の抄録を先生とゼミ生に伝え、原稿にパワポにレジュメにと準備する。これも大変である。M1時代は内容についての厳しいコメントだけでなく、パワポやレジュメの内容、書式に至るまで細かく見られては、先輩やら先生から注意を受けていた。次回の発表では、同じことを注意されないように気をつかっていた。で、そういうことを繰り返しているうちに、年次も上がり、いつも厳しく注意をするTさんからも、あまり言われなくなった。少しはマシになったのか。

昨日のゼミでは、M1の発表だった。M1は今期2回発表をする。1回目のときに、みなからあれやこれやいっぱい注意されていて、いっぱいいっぱいみたいに見えて、少し心配だった。ゼミが嫌になったらどうしようと思ったのだ。でも、昨日の発表は、前回よりもよくなっていた。前に注意されたところは、ちゃんと意識していたみたい。器用じゃないけど、愚直にコツコツできる人なのかなと思った。だから、プレゼンでよかったところを一つ挙げて、「こういう工夫は、わかりやすくてよかったです」とコメントしたら、ちょっと嬉しそうな表情を見せたから、やっぱり頑張ったんだなと思う。

大昔のゼミでは、注意された記憶はないけど、褒められた記憶もなにもなくて、やっていることを面白いと思ったことは一度もなかった。ましてや、大学院に進学なんて、これっぽっちも考えたことがなかった(考えたところで、落ちていただろうし)。そういう過去の「お勉強嫌いな女子大生」だった頃の自分をよく知っているだけに、今やっていることが不思議なのだ。不思議だけど、今が楽しいと思っている。人には、お勉強に向いている時期というのがあるのだろう。今、やっと私にお勉強の時間がまわって来たんだなと思う。普通の人よりもかなり遅い。

*1)母校のために、フォローしておくと、ゼミ以外の必修授業は、厳しかった。リーディングアサインメントも多かったし、普通に三分の二くらいは必修でも容赦なく落とすし、中間試験と期末試験もあった。3回休んだら、試験を受けさせてもらえなくてアウトだった。イギリス人女性の授業では、居眠りで、0.5欠席扱いになった。席次を最初に決める授業も多かった。なんかな、私のいたゼミだけは緩かったのだ。なんでだろ。 







by himarayasugi2 | 2016-12-09 10:29 | 雑感 | Comments(0)
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