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ヒマラヤスギ雑記

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スマホを持つこと

去年の7月からスマホを持つようになって、8か月目である。SIMフリーの安いスマホ(一応新品だけど、ポケモンゴーがインストールできない機種)を買ってR天モバイルで契約した。月3.1ギガで1600円である。1ギガも使わない月がほとんどである。この程度のユーザーなら、これでほんとに十分で、もっと安いプランでもいいくらいなんだけど、とりあえず3.1ギガ契約はそのまま。たいして使わないのに、毎月高額の使用料を払うなんてもったいないと思ってスマホにしなかったが、夫の会社の若い人が、SIMフリースマホのことを教えてくれた。その人も、ほかの人も、夫の周囲の30代の会社の同僚は、偶然かもしれないけど、みな最近SIMフリーにした人だった。私の場合、ラインとごくたまに通話(それもほとんどがライン電話)とメールとごくたまに写真撮影しか使わなくて、充電も4-6日に1度である。ネットはパソコン経由でアクセスすることがほとんど。こういう人、意外と多いのではないかと思う。

実はスマホにするまで、月額料金が高いだけでなくて、スマホの機器自体が高いことは知らなかった。私が持っているスマホは、値段を言うとみんな「やすっ!」と絶句するくらい安いんだけど、それでも最初私は、「めっちゃ高い、こないだまでのガラケーは0円やったのに」と憤慨していた。ところが、世の中には10万円を越えるスマホが存在することを先日知った。車にお金をかける人と同じようなものとやや思った。

テレビで子供の見えない貧困を特集していて、最初ながら見していたら目が離せなくなり、結局最後まで視聴してしまった。様々な事情で経済的に苦しい世帯の子供たちの現状を取材したものだった。ある小学5年生の女の子は、放課後に友達と遊ぶこともなく、すぐ家に帰って家事の全てをやっている。母親は朝から夕方まで働き、また、深夜勤務に出てゆくのだ。母と娘の連絡手段は、スマホだった。しかもアイフォンだった。またある家庭でも、中学生の男の子は、高校に入ったら部活は我慢することに決めていた。お金がかかるからだ。スニーカーもボロボロだけど買い替えないで我慢している。本を買ってもらったことがない。持っている本は、おじさんが小さい頃に読んでいたボロボロの動物図鑑だけだった。でも、家族はスマホを持っている。

スマホは、今まで家庭にある家電、本、家具、衣類などなどのどのモノグループにも属していない「スマホ」という独立したカテゴリーなんだと思った。大げさに言えば、その特集を見ていて、生きる=スマホ所持、みたいな印象を受けた。その割には、機器も料金も高い。スマホに比べれば本も、部活も、スニーカーも贅沢品なのだろうか?スマホの登場は、生活に便利さをもたらしたとは思うけど、今までになかった「別のもの」がスマホと一緒に生活に入り込んできたなという感じだ。上手く書き言葉に落とし込めないのだが、その「別のもの」の受容は、年代、性別、環境などによってかなり異なると思う。おそらく、こんな私ですら、この先スマホを捨てることは現時点では難しいと考えている。機種変更とかなんとか、何年かたつと考えないといけないのだろうし。こういうことをいつまでやらなきゃあかんのか。スマホは、一度持ってしまうと終わりだ。

社会の仕組みは、スマホを持っていることが前提だと思うことが増えた。支払いのときにレジで「アプリは?」と訊ねられることも増えたし。もっともっと安くなって、手続きも簡単になったらいいのに。









by himarayasugi2 | 2017-02-13 11:23 | モノ | Comments(0)
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