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ヒマラヤスギ雑記

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経営は大変

目にかかって鬱陶しかった前髪を、短く切ってもらった。全体的に顔に毛先が当たらないようにコンパクトなマッシュルームカットになった。担当美容師が、美容院経営というのは、なかなか大変だという話をしてくれる。以下、個人的に驚いた話のうち、さしさわりのないものを記録:

今でこそ美容院検索や予約はネットでやる人が増えたけれども、ネットがあまり普及していなかった時代、新規オープンしたお店は、最初の3年で獲得した顧客数をいかに維持するかで、経営が決まっていた。新規オープン時に配ったチラシなどを手に来店したお客が、その後3年間のビジネスを左右するというわけ。紹介制度などで新規顧客を獲得するには、限界があり、オープンから3年をすぎると新規顧客を獲得するのはだんだん難しくなるらしい。

ネットが普及して、美容院を検索するのが当たり前になると、今度はネットでいかに目立つか、検索でひっかかるかが重要になってくる。ほとんどの美容院が、〇ットペーパービューティーに登録する。最大のサロン検索サイトなのだ。しかし、〇ットペッパーに登録するのは、お金がかかる。私が現在通う美容院は、年間300万円を支払っているそう。月々に支払う基本料金が約25万円である(*1)。

「25万円は、回収できているのですか?」
「ええ、25万円支払って、25万円分売り上げがアップするから、まぁ、損はしないけど(すごく得ってわけでもない)、って感じですかね」
「じゃあ、もうちょっと安めのプランにしてもよさそうですけど」
「でもね、5万円のプランをやっている店の人に聞いたけど、それだと1万から2万円分くらいしか売上アップは見込めなくて赤字になるそうですよ、これならやらないほうがマシでしょ?」「なるほど」

最も重要なのは、検索で上位に来ることらしい。あとは、ヘアスタイルの写真のクリック数も重要だとか。クリックされる写真というのは、あまり作りこんでいない普通の写真らしく、巻きすぎたり、凝りすぎる(お洒落演出が過剰な)写真は敬遠されるとか。〇ットペッパービューティの店のサイトのアクセスが月500アクセス(ユニークアクセス)につき新規顧客が1人増えるくらいだと教えてくれた。だから、こういうサイトに登録することは、普通の美容院にとっては死活問題なのだ(*2)。

売上を伸ばすためには、お客を定着させる美容師の存在が不可欠で、男性美容師はモテなくてはあかんらしい。「100点満点で80点の腕でも話ベタで女性にモテない美容師よりも、60点でモテる美容師のほうが、経営者的にはおって欲しいですわ」(なんかホストクラブみたいな、担当美容師は、40代で結婚していて一児の父親でもあるので、「僕は、そーゆーのはとっくに引退ですけど」とのこと)。女性美容師の場合は、「威圧感がなく、話しやすく、聞き上手でお客さんにとって癒しになる振る舞いが出来る人につきる」そう。わかる、わかる。



*1 もっと高いプランもあるそうだ。
*2 超高級美容室とか、紹介と口コミだけでお客が集まる美容室、あるいはひっそりとやりたい美容室などは登録の必要がないのだろう。私が東京、横浜時代にお世話になった美容室は、検索したけど2軒とも登録されていなかった。どちらもオーナー男性が1人でやっているお店だから、そんなに広告を打つ必要がないみたい。 










by himarayasugi2 | 2017-04-27 10:13 | 雑感 | Comments(0)
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