方言

芥川賞と直木賞の受賞者が決まったことをテレビで知る。芥川賞は女性作家2名が受賞した。芥川賞を受賞した石井遊佳さんは、インド在住ということで記者会見場にはお見えにならなかった。もう1人の受賞者の若竹千佐子さんの記者会見とその後のニュース番組での生放送でのインタビューを見た。若竹さんの受賞作は、岩手の方言と標準語で書かれたものらしく、方言についての質問にも答えられていた。

若竹さんにとって方言とは何かという質問に対して、物事を考えたり、感じたりするときのベースになるもの、思考は方言で行っている、的なことをおっしゃっていて、それが印象的だった。とてもよくわかるからだ。「私」という人間の思考や行動のパターン、喜怒哀楽のパターンなどは、少なからず「神戸弁」(私は関西弁の中でも神戸弁の度数が高い)の影響を受けていると思っている。もちろん、方言(言葉)だけで、神戸の人はこういう人だ、岩手の人はこういう人だ、と決められない。そんなに単純なものではないから。でも、例えば神戸弁であれば「あかんわ」とか「~やん」「~やし」といった言葉やイントネーションが、(自分のつぶやきもいれて)常に耳に入る環境にいると、聴覚経由でなんか人格というか、その人の性質に影響しそうな気がするのだ。

こうやって標準語でブログなどを書いてはいるものの、これは心の中の神戸弁での思考を一度標準語に変換しているわけである。その過程で、神戸弁での思考はいくらか除かれていると思う。そういう意味ではやや建前濃度が高めの文章である。

最近こそ全国的にわりと有名になったけど、関西弁の「行けたら行く」の曖昧さ(というかほぼ「行かへん」の意味やけど)とか、発言の最後に「知らんけど」をつけるというのは、話者の性質というか、気質を端的に示していると思う。というよりも、最近までこれが関西弁だけにみられる言葉遣いだということを知らなかった。ほんとに、「~知らんけど」というのは、よく使う。使わなくても会話が成立するのに、リズムをとるような感じで、夫も私も「あそこのお店って、わりと美味しいらしいよ、知らんけど」みたいに普通に使っている。

若竹さんの受賞作を読みたい。またご近所の受賞作掲載の『文藝文春』が回覧されるのを待とう。








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by himarayasugi2 | 2018-01-17 09:31 | 雑感 | Comments(0)