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ヒマラヤスギ雑記

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ゆっくりゆっくり

昼下がり、駅周辺で用事を済ませ、住宅街を歩いて家に帰る道、3歳くらいの男の子とお母さんがいた。男の子は、あるお家の立派な石垣に興味津々の様子だった。立って両手でその石垣を押す動作を繰り返す。ぐいぐいっと体重をかけて押してみても、石垣は当然びくともしない。でも、男の子は、場所を変えては、「ここ!」と叫んで一生懸命石垣を押すのだ。それを、お母さんはニコニコしながら見ている。男の子は、お母さんに大きな声で話しかけている。男の子の言っていることは全然わからないけど、そのやりとりは見ていてとてもかわいらしかった。

男の子とお母さんは、線路沿いの1本道を西から東へ移動しているところだった。私は二人を抜かして、そこからすぐ坂道を北上し家に帰った。彼らを追い抜かして10分後には玄関にいた。さっと着替えてからケンを連れて隣の実家に顔を出し、その後、ちょっと早いけど午後の散歩にケンと出た。東に向かって歩いて坂道を南へ降り、ケンの好きな空き地まで行くと、25分前に抜かした男の子とお母さんがいた。私が追い抜かした場所から、東に200メートルくらいしか進んでいなかった。200メートルを25分かけて移動していることになる。

男の子は、空き地の入り口にしゃがみこんで、道で拾った板切れに小石を並べていた。お母さんは、男の子の目線に合わせて一緒にしゃがんでいた。空き地に落ちている石とか、花びらとか、葉っぱとか、板切れに載せるのにちょうどいいものを、真剣に探していて、候補を見つけると、「これ!」とお母さんに見せる。お母さんは、ニコニコと「そーね」と答えると、男の子は板切れにそれを載せる、を繰り返している(ように見える)。ケンが、「なになに?なにかいいものが落ちてるの?」とちょっと男の子の作業に参加したそうだったけど、男の子が怖がってはいけないので、リードを緩めずにゆっくりと西に向かってから、坂道を上り、家に帰った。

近所でこれくらいの年齢の子供は、たいていママチャリの前か後ろに乗って高速移動している。小さな子供は歩くのが遅いし、すぐ立ち止まって、しゃがみこんで、あれやこれや地面に落ちているものに興味を示すから、家にたどりつくまで時間がかかる(以前、友人が保育所から歩いて子供と帰ったら、立ち止まってばかりで2時間かかった話をしてくれたことがある)ので、ほかにも忙しいお母さんは、普段、移動に時間をあまりかけないものだと思う。だから、こんなにゆっくりと子供のペースに合わせて歩いているお母さんと子供を見るのはちょっと珍しく、新鮮だった。お母さんは、まったくイライラせずに、ニコニコ笑って、とことん男の子の「調査」というか「冒険」に口を出さずに付き合っていた。彼らの間には、贅沢でかけがえのない時間が流れている。男の子は、この時間をいつまで覚えているのだろうか。

明日は春の嵐とか。さっさと干していた洗濯物を取り入れた。休憩してから、タスクにかかる。 








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by himarayasugi2 | 2018-04-13 15:30 | 雑感 | Comments(0)
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