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ヒマラヤスギ雑記

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モチベーション乱高下中

春に学位を授与されてから、目標を失ったような気分が続いている。こんなことではいけないと、取り寄せた文献を読み始めるものの、後半に15ページも抜けている落丁本であることがわかって、モチベーションの低下がとまらない。「やる気」というのは、無理に出すものでもないし、とりあえずは数日単位で完遂できそうな小タスクをいくつか設定して、ちまちまとやり続けることにした。そのうちスイッチ入るんじゃないかと期待して。

駅の近くでばったりとA先生に会う。A先生は、私が高1のときに英語の家庭教師をしてくださった方で、当時私の母校でもある女子大の大学院生だった。で、彼女は、その女子大で英文学で修士をとってから、今、私が御世話になっている大学の後期課程に進学し(その女子大は当時後期課程がなかった)、そのままずっとその大学だけでなく関西近辺の大学で非常勤講師を務めてらっしゃる。私が今年博士号を取った大学で、2年前に論文博士を取られている。

A先生としばらく駅前で立ち話をする。A先生に学位取ってから、あんまり身が入っていないという上記の話をしたら、「そりゃ、そうよ、目標を失っているんだから」と返ってきた。「先生もそうだったのですか?」と訊ねたら、「うん、1年近くだらっとしちゃったわ」とのこと。なんか安心する。「そのうちね、なにかテーマがまた見つかるから、焦らなくてもいいわよ」とも。

A先生の指導教官だった先生は、常に複数の課題を並行してやったほうがいいと言っていたらしい。一つしかテーマがないと、燃え尽きた後に何も残らないから、というのが理由。私は博論執筆中には、博論のテーマだけに集中していて、別のテーマを同時に進めるような余裕もなかった。A先生は、「あれだけの熱量で論文を書くことは、残りの人生でもそんなにないと思うから(私の場合は絶対にないと思う)、少し休憩したらいいのよ、で、そのうち動きたくなるから」と慰めてくれて、で、先生と別れる。

研究室で落丁本の話をしたら、「15ページも抜けているって、聞いたことない」と皆に気の毒がられる。抜けている内容は、目次からなんとなく推察できるし、ま、1節分程度の欠落なら、他で補おうと思えば、ある程度は補えるかなと皆に慰めてもらううちに、急に前向きになってくる。先輩の1人が、昔、珍しい楽譜(ピアノ)を海外の古書を扱うオンラインショップで見つけて買ったら、さんざんまたされて届いた楽譜は、1ページが抜けていた話をしてくれる。「楽譜で1ページ抜けたら、なんの役にも立たないの、曲としてもう演奏できないもの、1小節でもぬけたらあかんのに」と。その先輩のことを考えたら、私の場合は、なんとかなりそう。

前向きな気持ちのまま図書館へ行き、役に立ちそうな論文をダウンロードしまくる。複数の論文から100ページ分ほどをダウンロードして、大満足で帰宅する。落丁分の15ページはとりあえずここで挽回してやった(理論上は)。読まないと意味がないけど。

A先生とも話していたけど、海外の古書店から文献を買うとき、2万円をこえる本は、やっぱり買うのに躊躇する。届かなかったらどうしようとかとか考えてしまう。今回みたいに新品だと高いから、中古本買ったら、届いたのが落丁本だったってこともまた起こるかもしれないし。そういうのって考えるのが面倒くさいわー。


コープで買ったイチゴの水餅が美味しい。 






by himarayasugi2 | 2018-04-25 17:02 | 雑感 | Comments(0)
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