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ヒマラヤスギ雑記

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意外な展開/ドラマ

意外な展開
大学でも文献は購入してもらえるのだが、常に参照するものは、自分で買う。こういう本は、最初から読み手が限定されているから、部数も少なく書店で売られていることはまずない。ほとんどの場合、ネット書店から購入する。価格が高いため、中古の美品を狙うことが多い。研究対象によっても必要な文献の価格はまちまちで、T君がどうしても必要とした本の中には、過去、1冊60万円もするものもあった。そうなると自分ではまず買えない。私がやっている分野での「must have」本の中には、1セットが全6巻で、1冊が中古でも10万円前後みたいなのもある。おそらくこの6巻セットを個人宅で所有している研究者は日本では3人もいないんじゃないかと思う。普通は図書館とか研究室に置く本だ。

自分で買う上限は、1冊の価格が頑張っても2万円未満である(本音だと1万5千円未満が望ましい)。高い本は、トラブルを考えると怖くて頼めない。海外の書店だと、何か月も待たされることもあるし(*1)、古書だと落丁本であることが判明したとしても、連絡とってクレームいれて、送りかえして、お金返してもらって、代替本を送ってもらって、などといったプロセスを滞りなく終えられる自信が全くない。実際、先日の落丁本(美品と謳っていた中古本だったが、ボロボロのボロで、15ページ落丁していて、同じページが重複しているというどうしようもないボロ本)については、あきらめたし(まぁ、許せる価格だった、それ以外は読めるし、ボロだけど)。

ある文献を購入する必要がでてきた。〇マゾンで著者名とタイトルで検索すると、新品と中古品でそのとき6-7冊がリストアップされた。よくあることだが、そのリストでは「新品よりも中古品が高い現象」と「同じ本なのに価格差ありすぎ現象」が同時に発生していた。一番安い本が、新品で8500円(+送料)で、そのとき一番高い本は、中古本で3万数千円もしていた。他もすべて2万円以上する中古本なのだ。これは、一体……?価格が崩壊していてわけわからず。

この場合、普通なら一番安い新品を買うのだけど、今までの経験から、ことはそう単純ではないとわかる。まず、欲しい文献は英語なのだが、8500円の新品はイタリアの古書店が販売している(この分野の本がイタリアにあること自体が珍しいのではないかな)。そのほかの2万円以上の中古本は英語圏の古書店が販売するものだった。イタリアの古書店が上がってきたのは、今回が初めてである。その時点で、「ヤバいかも」と思う。似たタイトルの異なる本で、しかも全然必要のない本かもしれない。英語でなくて、イタリア語だったら、アウトだし(英語と書いてあっても、そこは信用できないところが哀しい)。またいつ届くのかも読めないし。おそらく英語圏の古書店から高い本を買うほうが、リスクは低いと思うのだけど、ここまで価格差があると、なかなか決断できない。2日ほど考えて、今回は、イタリアに賭けてみることにした。安さに負けた。

送料込みで9千円ちょっとである。思い切ってクリックした。ボロボロの本でもいいから、早く届けて欲しい。ボロボロの本でもいいから、落丁のない本を届けて欲しい。ボロボロの本でもいいから英語であって欲しい。などなどぐるぐる考える。夜にクリックして、寝る。

クリックしてからおよそ60時間後、UPSの人が「イタリアからお荷物届いてまーす」ともって来てくれた!早い!すぐにびりびりと破いて中を確認したら、間違いなく欲しい本だった。英語だし。イタリア、疑ってごめん。ま、新品といいつつ、カバーが少し破れていて、それをこっそり裏からメンディングテープで貼り合わせていたけど。許容範囲である。一か月以内に届いたら御の字だと思っていたら、60時間後に届けてくれた。Iちゃんに会ったときに話したら、「信じられない!奇跡です!」と喜んでくれた。地味に嬉しい出来事である。喜ぶのはそのへんにして、早く読まないと。

*1)ゼミ先生が、1冊、1冊、アメリカ、オランダ、ドイツ、イギリスの古書店と粘り強く交渉してくださり、6年かけて6巻全てを揃えてもらった。もちろんすべて中古の美品である。1冊が届くのに、最長で1年、最短で2-3か月かかった。この案件は、私がやったら絶対に挫折していた。途中で心が折れていたと思う。

ドラマ
視聴率が低迷しているらしいけど、今期とても面白く視聴しているのが、『シグナル』である。坂口健太郎が、すごーくいいのだ。笑いながら怒る演技が、すごくいい。顔があっさりしているのだけど、背が高くて、スタイルがよくて、何を着てもかっこよくて、スタイリッシュである。うん。いい。

このドラマの渡部篤郎は、役柄がとにかく最低である。役者のイメージダウンになるんじゃないかと心配になるくらい。それだけ演技が上手なんだろうけど。最終回では、こてんぱにやられて欲しい。









by himarayasugi2 | 2018-06-07 11:15 | 本など | Comments(0)
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