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ヒマラヤスギ雑記

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最高の講義?

神戸の最高気温が36.4度を記録し、京都の最高気温が39.8度を記録した昨日、もっとも暑い時間帯に大学へ行った。考えうる限り最も涼しい服装(上はリネンのノースリーブ、下はコットンリネンのワイドアンクルパンツ、素足、TEVAのサンダル、帽子、日傘)で、バッグには冷たいお茶の入った水筒をいれる。それでも外の暑さは異様で、お湯の中を歩いているような感じだった。呼吸ができない。

帰りに地元のスーパーでご近所のOさんとばったり会う。Oさんは、聴講生で、私がM1のときに1年間履修していた他領域の授業で知り合った人である。おそらく後期アラカンくらいの年齢だと思う。大阪出身のOさんは、元気いっぱいで、勉強家で、ものすごい頭がキレる鋭い人(*1)で、活動的で(聴講に加えて、週一で『TIME』を読む会に出て、週一で管楽器を習い、週末は山荘で農作業に汗を流す)で話していて楽しい人だ。

Oさんが今まで10年以上聴講していた講義は、今年度からなくなったので、Oさんは院の別の講義を新たに聴講し始めた。非常勤X先生の講義である。X先生の講義は、私もM1のときに履修して知っている。

「Oさん、X先生の講義はどうですか?」
「最高の講義やわー」
「楽しい講義なの?」
「ちゃうちゃう、このX先生、毎回30分は遅刻してくるしね、毎週同じこと言うてるだけやねん、もうこれ言うの3度目やでっていうようなこともようけあったわ」とケタケタ笑う。「最高の講義」というのは、皮肉なのだ。ストレートに講義をdisるよりも、強烈である。

Oさんの言う通り、X先生は私がM1で履修していたときも、毎回20分から30分経たないと講義室に現れなかった。X先生の講義は、私の専門のど真ん中ではなく、他ゼミの専門ではあるけど、M1のときの私もOさんと同じで、「なんで毎回遅刻してくるんだろう、これがこの世界の常識なの?(*2)」とあまりいい印象は持っていなかった。誰も不満を言う人もいないので、こういうものなのかなぁと思っていた。授業も一度も面白いと思ったことはなかった。Oさんも、来年度からの聴講は「考えなあかんわ」と。

でも、Oさんがズバッと言い切ってくれて、私がX先生の講義について感じたことは、当然のことで正常な反応だったとわかってホッとした。院の授業は人数が少ないから、不満を訴えたら、どの学生が言ったかすぐわかる。不満を表明した学生の居心地が悪くなる可能性はある。それにしても、私が知る限り、少なくとも8年以上前から毎回遅刻しているX先生自身、ほんとうに講義をしたいのだろうか(踏み込んで言えば、やる気があるのかなと)。


こんなに暑いのに、いまだ教室にエアコンのついていない小学校、中学校があるらしい。もう、昔の夏じゃないから、今は、絶対に全教室にエアコンをつけるべきだと思う。夏に関しては、昭和の根性論は忘れるべきだ。真剣に授業をきいていたらエアコンがないことは気にならないとか、頑張れば暑さを乗り越えることができるとかとか、ありえない。我慢できる暑さのレベルはとっくに越えている。Iちゃんがこの暑さは、「災害と一緒らしいです」と言っていたのが印象的。

朝と夕に水をまいても、草屋根の半分は枯れる。潅水装置は、数年前に壊れて役に立たない。手でたっぷりやろうと思えば、朝と夕に3-40分は屋根の上で水をまかなくてはならない。もう、それは無理だなと思っている。使用人がいる生活ならいざ知らず、夫婦二人で、それぞれに昼間はやることがある場合、草屋根のために時間も水道代も、無理をする必要はないと思っている。ここまで暑いと10センチの土では水を保持できない。


*1)読書家のOさんは、有名な学者が書いた本でも、すぐに「この本は、前の本の焼き直しやし、最近はこのセンセ、低迷してると思うわ」と指摘される。それがまた的確なのだ。
*2)大学院に非常勤で来る先生が、みなこのようなわけではないことは、すぐにわかった。某先生などは、時間に厳格で、時間ぴったりにすぐ授業が始まる。授業を履修しているものはみな、常に緊張感をもって臨んでいる。私も何年授業に出ていても、いつもどこかで緊張しているし。数年前に、某先生の授業に初めて出席した院生が、他の先輩らに「いかにも大学院の授業って感じで、背筋伸びました」って報告していたらしい。 









by himarayasugi2 | 2018-07-20 09:03 | 雑感 | Comments(0)
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