日本の伝統芸能からのイタリアン

Nから「薪能のチケットをいただいたから、一緒に行かない?」とラインがきた。「明日の夜だけど」とのこと。幸い、時間調整はすぐできたので、昨日の夜に行ってきた。初めて生でみる能楽である。わくわく。

会場は、生田神社。生田神社では、昭和51年から毎年9月に薪能を執り行っていて、今年の薪能は兵庫県政150年を記念して開催されるものである。薪能とは、「薪能(たきぎのう)は、主として夏場の夜間、能楽堂、もしくは野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いて、その中で特に選ばれた演目を演じる能楽。「薪の宴の能」の意。起源は平安時代中期にまで遡り、奈良の興福寺で催されたものが最初だという」(ウィキペディアより抜粋)
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(開演前の舞台。狂言が先で、そのあと、たいまつで火をつけてから、能が続く)

昨夜の演目は、狂言が「千鳥」で能が「小鍛冶」である。とりあえずサイトで、あらすじなどを調べておく。付け焼刃程度の知識でも、実際に舞台を見ていたら、だいたいわかる。ただ、セリフが室町時代の日本語らしく(能)、ほとんど名詞レベルでしかわからなかった。まるで外国語。狂言は、セリフも聞き取りやすく、わかりやすかったし、面白かった。
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(舞台をぐるっと取り巻くようにパイプ椅子が。かなりの収容人数である。まだ明るい)
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(お月様がきれいだった。どうしても上手に撮影できない。ブレブレお許しを。)
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(かがり火をつけるところ。「火入れ」という。このあと、能。Nによると、舞台の撮影はやめたほうがいい。火入れのときは撮影してもいいと思う、などなどレクチャーを受ける。そりゃそうよね、普通はスマホで撮影とか遠慮するよね。)

かがり火のゆらゆらと揺れる舞台に、BGMは虫の声で、夜空にはきれいなお月さまが見えて、風流で贅沢な時間だった。風向きによってはかがり火の匂いがして、小学生のときに六甲山のキャンプ場で体験したキャンプファイアーを想い出した。

能は、セリフが何を言っているんだかわからないとしても、筋さえ押さえておけば、視覚的にも、聴覚的にもとても楽しめると思う。腰をおとして上半身を絶対に揺らさない独特の姿勢とか、スリ足とか、幻想的でよかった。静かなのだけど、激しいというか、能ってこんなだったんだ。生で一度見ていてよかったかも。

修士のときにY先生に、邦楽奏者は練習のときでも衝立でお互いの姿が見えない状態で練習していると教えてもらったことを今でもよく覚えている。これは、視覚に頼らないということを意味している。実際、能の囃子方を見ていると、絶対にお互いを見ていない。もともと横一列に並んでいることもあるけど、オーケストラの指揮者にあたる人がいない中、視覚にたよらずに、「息」を合わせて演奏する様子に、目が離せなかった。オーケストラでは、演奏者は演奏の間中、指揮者を見つめ続けているけど、囃子方は、ずっと前だけを見つめていた。そういうのがすごく面白かった。

声をかけてくれたNに感謝!

今年は、5月に宝塚歌劇、6月におぢさんギターデュオライブ@モール、8月に吉本新喜劇、9月に薪能と、珍しくライブ続きである。どっちを向いているのか、いまひとつ自分の方向性がわからないけど、どれも楽しめている。もっとNみたいに、いろいろ舞台とか見に行きたいな。

お腹が空いたので、軽く食べて帰ろうかとなる。Nが、一度行ってみたいお店があるって言うから、ついていったら、なんと、イルカピターノニシオカに連れていってくれた。ここ、さわさんが行かれた画像を見て、行ってみたいなぁと思っていたところだ。予約もなしだけど、いきなりで大丈夫かと思ったら、カウンターがあいていた。そこで、グリーンサラダ、ハモのフリット、鮎とブロッコリーのパスタ、デザートをいただく。一皿が2-3人分で、シェアする。とても美味しいし、雰囲気もサービスもよかった。サンペレと生ビールも頼んだけど、安かった。なんなのこの「隠れ家感」は!素敵だ。
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(こんなところに、こんなオサレな店があったんかいっ!というJR高架の上にあるお店。絶対に偶然なんて見つけられない。Nはこのお店のすぐ近くのJAVAというジャズ喫茶によく打ち合わせとかで行くので、知っていたという。JAVAも今度行きたいぞー。)
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(これはハモのフリット。下に見えるのは、ナス。)
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(ティラミスとプリン。カフェラテとかイタリアンコーヒーとかも)

Nとの食事中も、気がついたら「健康について語る」モードになっていた。Nも私も最近、人間ドックを受けたところなのだ。私が運動不足でと言うと、Nもあまり運動をしていないと言う。でも、Nは週に1回ホットヨガとテニススクールに行って、阪神間の移動は自転車である。ちゃんとやってるのよね。お正月は、毎年北海道でスキーだし。

「でもさ、スキーは1日に4時間くらいしか滑ってないよ、滑るのは楽で運動にならへんよ、どちらかというと、スキーをかついで移動したり、リフトの乗り降りのほうが、運動になってる感じやわ」とのこと。でも、スキーもテニスもやらない私にとったら、Nはよく動いていると思う。

あれこれ、運動について語ったけど、またそういうのは後日に書けたら。

楽しかった!


薄着で長時間屋外にいたからか、今になってお腹がゆるんでいる。やばい。











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Commented by さわ at 2018-09-20 10:43 x
おお〜、生田神社で薪能をやってるのですか。知りませんでした。能や狂言って、大人になった今だからこそ味わえる幽玄の世界ですよね。初秋の宵の上質な時間でしたね。羨ましいです。
そして!ニシオカに行かれたのですか?あの隠れ家感、いいですよねー。美味しいしリーズナブルだし、私もまた行きたいです。
Commented by himarayasugi2 at 2018-09-20 11:51
さわさん、
私も神戸に長くいて、初めて知ったのでした。長田神社でも行われているみたいで、今年は8月にあったとサイトにありました。湊川神社でもやっているとか。長田神社はちょっと遠いけど、会場の雰囲気はいい感じでした。昨日は、ちょっと寒かったです。1枚羽織るものが必要だったかな。

ニシオカ、いいですねー、ここ。美味しいし、入りやすいです(扉は、ちょっと重厚でびびるけど、店内はフレンドリーでほっとしました)。ランチも行ってみたいです。で、JAVAも行ってみたい!
Commented by omachi at 2018-09-21 18:01 x
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
Commented by himarayasugi2 at 2018-09-21 22:56
omachiさん、
コメントありがとうございます。
サイトのご紹介ありがとうございます。
検索してみたら、すぐ予測で「北円堂の秘密」と出てきました。最初を少しだけ読んだのですが、一頑張り必要かとは思いますが、日本史ともう一度向き合う機会になりそうですね。
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by himarayasugi2 | 2018-09-20 09:27 | エンターテインメント | Comments(4)