今シーズン、はじめてフィギュアスケートをテレビの画面で観た。番組を最初から最後まで全部視聴するというようなことはなく、結果をある程度知った上で関心のあるものだけをちょこちょこっと観る感じである。それから、今シーズンに4年ぶりに競技に復帰した高橋大輔選手のフリーは、ネットで観た。
以下、あれこれ感想。
※あくまで個人の感想です。
坂本選手は、ヘルシンキのグランプリシリーズでショートを失敗して7位スタートとなり、フリーで挽回して3位に滑り込み表彰台に乗った。そのフリーをテレビで観たのだが、とてもスピードがある。あっというまにリンクの端から端へと移動する。ジャンプも高くて幅が広くて、豪快。体が強いことがわかる。背中もしっかりしているし、脚も丈夫で、この脚だからこそあのスピードと高さなのだと納得できる。昨季に比べてぐっと表現がついたと思う。振り付けから唐突感が消え、演技全体が流れるように滑らかになった。プログラムも素敵だ。疾走感があって、内側から生命力があふれ出るよう。他の女子選手を見ると、いかに坂本選手が早く、高く、豪快かというのがよくわかる。坂本選手の演技ばかりネットで観ていたせいか、他の女子選手を見ると、スローに見えるのだ。
坂本選手は、女子フィギュアでよくみる「バレリーナ的」な感じはしない。あまり「舞踊」という感じがしない。絵画にたとえたら、浅田真央さんの現役時代がルネサンス絵画の聖母子像(フィリッポ・リッピとかラファエッロとかとかによる作品)のマリア様や天使のようなイメージなら、坂本選手は、クレーとかロスコとか、オットー・ネーベルとかの絵画のイメージ(※あくまで個人の感想です)。絵画に例えられない選手の方が多いと思うから、こういう風にイメージできるくらい坂本選手の演技中のビジュアルは、私にとっては印象的で際立っているのだ。スケートアメリカでは2位で、今回は3位だったから、グランプリファイナルは他の選手の結果待ちだけど、なんとかして残って欲しいと思う。それより世界選手権に出て欲しい。
彼女のフリーの振り付けを担当したのは、フランス人の振付師、リショーさんである。テレビで、海辺に暮らす孤独な女の子をイメージして振り付けたと答えていた。明るくて、朗らかな女子高生の坂本選手の別の一面、彼女自身も気がついていない一面を、彼は発掘して、このような素敵な振り付けで表現したのだろう。昨シーズンの『月光』の振り付けにも共通しているのだが、プログラムと曲想の静かで少し哀しい感じと、抜群のフィジカルの組み合わせがとてもいい。
高橋選手のフリーもリショーさんが振り付けたそう。ものすごくカッコイイ振り付け。出だしのところのマイムもいいし、ステップもいい。ブランクもあって後半はジャンプの着地に乱れが散見されたし、スピードもやや減速気味だったけど、素晴らしいプログラムだった。私が振付師でも、やっぱり自分の振り付けを高橋選手のような人に演じて欲しいと思うだろう。
※あくまで個人の感想です。
ザキトワ選手のフリー、あまり振り付けがよいとは思わない。脚が伸び切っていないような、膝がぼこっと出ているような感じが終始気になった。ジャンプも滑りも坂本選手のほうが良いと思ってみていた。なんでこれにここまで点が出るのだろう。同じことが、男子の優勝者にも言えるけど。あのプログラムの良さがよくわからない。ジャンプの着地の乱れが目立ったのに、点数は高い。
ここのところ忙しかったけど、ちょっと落ち着いたので、久しぶりにブログを書いた。浅田真央さんが引退したらもうスケートは見ないと思っていたけど、また以前ほどではないけど気にするようになった。全日本選手権が今からすっごく楽しみ。
コートが欲しいよ。
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