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ヒマラヤスギ雑記

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寿司 → シャンプー → 救急車

三連休も折り返している。休みはいつもあっという間に終わる。

土曜の夜は、母と夫と三人で新年会だった。母のリクエストでお寿司である。場所は、私と母の周囲の人間3名以上がお薦めする店である。お値段もリーズナブルで、美味しかった。お店は清潔で、サービスもいいし。お刺身の新鮮さにも感動する。住宅街にあるお店で、満席だった。お店に活気がある。また行こう!二つ星の寿司屋もいいけど、こういうお店は普段使いにいいし、高すぎないから海外から誰か来た時も連れていきやすい。夫が「お酒もいいもの揃えてるわ」と嬉しそうにしていた。

お店
http://www.edomaesushi-take.com/

日曜は朝から忙しかった。
朝9時からケンのシャンプーである。ケンをシャンプー屋さんに預けている間に、ホームセンターであれこれ生活雑貨を買う。お迎えの時間まで20分ほど余裕があるから、ホームセンター内にあったモスでコーヒーを飲む。モスに行くこと自体が、何年振りか思い出せない。10年ぶりくらい?コーヒーのあまりのまずさに驚く。コンビニの100円のコーヒーに完全に負けていると夫が言う。モスのは250円くらいした。

トリマーさんが、ケンの歯肉炎がものすごく改善されていると報告してくれる。4000円近い歯磨きジェルで毎晩ケンの歯磨きをしたかいがあった。前が歯肉炎のひどさ指数が95/100くらいだったのが、35/100までになっているそう。このまま歯磨きを続けていく。もっと早くから歯磨きしてあげればよかった。その点は後悔している。ごめんね、ケンちゃん。

昼前に帰宅。夫は昼から大阪でバンドの初練習の後、バンド新年会である。ケンはシャンプーの疲れもあるから、午後いっぱいはお昼寝であるし、私は大きな書店とマッサージに行くことに決めた。大きな書店で、あれこれ本を見て、足裏マッサージを受け、古本屋に寄ってイシグロカズオと梨木香歩の文庫本を買う。お洒落な酒屋で、マイブームの甘酒を買う。

酒屋を後にし、歩いていると、道の向こうに黒いものが落ちているのが見えた。大きな犬が伏せをしているようにも見える。近づいていくと、すぐに倒れているのが人間だと判明する。片足をぴくぴくしている!思わず駆け寄る。道に倒れていたのは、小柄な女性だった。「大丈夫ですか?どうされました?」と上ずった声で訊ねると、うめき声しか返ってこない。これは、救急車を呼ぶべきではと、「きゅ、救急車呼びましょうか?呼びますね!」とまた上ずった声で言うと、「はい」とか細く返事が返ってきたので、近くのお店に入って住所をきいて、スマホから119番する。

気が動転して、スマホの暗証番号の画面で、何度も119番を押してエラーを出すということを繰り返して、やっとこ119番する。落ち着け、私。お店のバイト男子と店長女性も飛んできてくれて、私が電話で話している間に、女性を安全な場所にかついで移動させてくれる。そのころには女性は意識が戻っていて、両脇を支えられながらも自分の足でゆっくりと歩けていた。かなり、あぶなっかしいけど。

「倒れているのは、女性?男性?年齢は?」
「女性です、年齢は、ええと、(その女性に向かって)おいくつですか?ななじゅういち?あ、71歳だそうです」
「どういう状態で発見されましたか?」
「ええと、帰り道に倒れていらっしゃるのを見て、顔から血を流していて、うめき声をだすばかりで、立ち上がれる状態でなかったので、電話しました、今は、落ち着いて支えられてなんとか立ち上がり、近くの階段に腰をかけられています、ちゃんとお話もできます」
「あなた、お名前は?Xさんね、救急車が来るまでその人に付き添ってもらえる?」
「わかりました、到着まで一緒にいます」

待つこと10分。救急車がやってくる。女性は、歩いていて急に意識を失って、気がついたら倒れていたという。顔からこけたため、頬骨のところを二か所、怪我をしていて、ドキッとするくらい血が流れていた。もともと脚が悪く普段から通院されていたらしいのだが、脚のせいでこけたのでないことは本人もわかっていた。救急隊員は、それを聞いて「ちょっと検査して、お顔の傷を手当しましょうか」と優しく話しかけてストレッチャーを出されていた。私は、「お大事に」と女性に声をかけて家に帰った。

救急車を待つ間、近くのマンションの階段に女性と並んで座っていた。私が「お家の人に連絡しましょうか」と申し出ると、「家族は誰もいないから」と返ってくる。女性を階段まで誘導するときから手を握っているのだけど、不安だったみたいで、しばらくずっと手を離さないので、そのままにしていた。私の母はもうすぐ76歳になるのだけど、その母より5歳も若い71歳の彼女は、母よりもずっと年上に見える。85歳くらいかと最初は思った。とても小さい人だった。

「私は病院に長く勤めていたから、こうやって急に意識を失って顔からこける人は何人も見てきたけど、自分がそうなるなんて思わなかった」と言う。「病院でどういったお仕事をされていたのですか」「私、介護士だったの、施設とか施設の病院とかいろんなところで働いた、血圧や脈拍を測って、あれこれやるの、沢山人がいるのに、どんなにテキパキやっても一人15分以上は毎朝かかって、大変だった」「私、リツコって言うのだけど、みんながりっちゃーん、こっち来てくれって声をかけてくれて、嬉しかったわ」

私は、亡くなった父は在宅介護の間、介護士さんに随分とお世話になったのだという話をする。「そう、お父さんが、お家でよかったわね」と少し笑う。会話の途中に何度も何度も「ありがとう」と彼女から言われる。彼女の話し方から関西のイントネーションはほとんど聞こえてこなかった。若い時に働きに関西に来られた方かもしれない。

私はもっと落ち着いて対処しなくては。慌てすぎである。この年で初めて電話で救急車を呼んだのだった。彼女の症状がたいしたことないものでありますように。お顔の傷が早く治りますように。









by himarayasugi2 | 2019-01-13 18:13 | 雑感 | Comments(0)
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