美味しいもの:
毎年バレンタインの頃に、東京横浜時代の夫の同僚だった女性が、手作りのアマンドショコラとその時々で彼女が見つけた「美味しいもの」を送ってくださる。彼女は10年以上前に退職されているのだが、現役時代からずっとアマンドショコラをくださる。来月は、神戸の美味しいお菓子を見つけてお返しをする。夫も私もこの美味しい循環を楽しんでいる。
彼女はお菓子の先生が出来るほどの腕前で、アマンドショコラは彼女が作るものが一番美味しいと思う。有名店のものも食べたことはある。その中には彼女のアマンドショコラといい勝負するものもあったけど、彼女の作るもの以上のものには、出会えない。
で、アマンドショコラと同じくらい楽しみにしているのは、「ティータイムの彼女のお気に入り」である。今朝は、ドリップ珈琲を淹れてみた。すごーーーーーく美味しい。私はバゲットに合うコーヒーにして、夫はクロワッサンにあるコーヒーにしたんだけど、とにかく香りがよくて、味もすきっとして美味しかった。プレゼントに喜ばれそう。お紅茶やピーナッツバターもいただくのが楽しみ。
(珈琲の詳細はこれhttp://sutekinajikan.co.jp/panjikan/product.html、ほんとに美味しかった。私と母はワインを夫にプレゼントした。母は随分と夫に気をつかっているような。お店の人にいろいろ訊ねて、おすすめの赤と白を買ったと説明していた。私は、別の店でうんうん悩んだけど、最後はラベルのデザインで赤を1本買った)
新しいページ:
研究室の後輩Cちゃんと楽しい所用のため、外で会う。用事のあと少しお茶していろいろ話す。Cちゃんが、非常勤で来られるH先生が、ゼミ先生のことをこう話していたと教えてくれた。H先生はゼミ先生のことを、とにかく若々しくて、元気でエネルギッシュだとおっしゃっている。それは私も思っている。ゼミ先生は60代前半で、とにかく忙しい。学生指導や講義、学内の用事をこなし、複数の学会の理事やら役員やらを頼まれて全部引き受けて、ガンガン運営しつつ、学内外の交流にも積極的で顔が広く、慕われていらっしゃる。それだけ忙しくてもご自身の研究にもごく当たり前に結果を出されていて、1日に24時間で足りるのだろうかと私も前から思っていた。
H先生は、「ゼミ先生が素晴らしいのは、60歳を越えても新しいページをめくり続ければ、ずっと成長できると信じていて、実際に成長し続け、ずっと新しいページをめくり続けているところだ」とおっしゃっていたらしい。その話を夫にしたら夫は、「好奇心を持ち続けるっていうのもあるんとちゃうかな」と付け加える。H先生も夫もだいたい似たようなことを言っていると思う。いくつになっても新しいページをめくるべきだと思っているし、それをやめるということは、「自分はもう新しいことは知らなくてもいいんだ」と自分に対して「終了」を宣告するようなものだ。毎日新しいページをめくれなくても、まだめくられていないページがあることを忘れずに、少しでもいいからその努力を続けている人とそうでない人とでは、60歳くらいから違いが表面化するのかなと思う。
「新しいページ」だなんて、うまいこと言うなと思ったり。
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