夫はなんだかんだいって、吉高由里子が好きである。彼女が4月スタートのドラマに主演すること、それが小説が原作の『わたし、定時で帰ります』であること、放送日が火曜日であることまでしっかりと把握していて、知らない間に録画予約も済ませていた。他のドラマや女優には一切興味がないというのに。吉高由里子のどういうところがいいのかと訊ねたら、「身近にいそうな感じで、天然っぽいところ」だそう。いっとくけど、あんな可愛い子は、身近になんて探してもおらんわ。
で、ドラマを視聴したのだけど、なんか内容がちょっと古い感じがした。自分の仕事が終わっておれば帰ってよくて当たり前だと思うのに、このドラマでは、やることすませた吉高由里子が定時で帰ろうとすると、後輩が「手伝わなくていいんですか」と小声できいてきたりする。手伝うといっても別のチームのプロジェクトだし、手伝ってと頼まれたら考えたらいいのだといって帰る吉高由里子は、すごく常識的だと思うけど。それに、後輩に厳しくする三谷さんという女性、こーんな人いまどきいるんだと驚くような古い人だった。新人は始業30分前に来るなんて、私のときですらなかった。ただ、体育会にいたときはそうだったけど。夫と、三谷さんのやっていることは完全にパワハラであるし、三谷さんにしごかれて辞めた新人は、パソコンのパスワードを変えてデータにみながアクセスできないようにするのだけど、その行為は損害賠償ものではないかと思ったのだった。
というわけで、なんか古い話だなぁと思ってみていたのだけど、きっと来週も夫は見るのだろう。「吉高は、ええこや」とつぶやいていたし。
今朝の日経新聞の社会面で、40歳から64歳の中年世代の引きこもりが61万人いると内閣府の調査でわかったとあった。記事を読んでも全く他人事とは思えなかった。今はまぁ、行くところが一応あるから外出していて、社会性をかろうじて維持しているけれども、生来そんなに外交的で活発で社交的で活動的ではないから、なにかのきっかけで引き籠ることなんて大いにあるなと思う。夏から秋に博論書いていたときも、ある一定の期間なんてほとんど夫以外の人と話をせずに(メールはしたけど)いたけれども、とくに苦痛にも感じなかった。年老いてきたら、もっと意識してどこかコミュニティに属すこととかを考えるべきかもしれない。コミュニティというのは、家族親戚関係からは独立したものを指している。趣味でも、なんでも。趣味、かな。
新学期が始まってから何度か大学にはすでに行っているのだけど、休み中に大量に借りていた本の貸し出し延長やら、返却やら、返却の前に必要な箇所を念のためコピーをとるやら、新たに借りるやら、やらやらやらのために、新学期が始まってからずっとリュックである。本が重すぎるのだ。で、学期が始まって10日も経っていないのに、2回もリュックにぶらさげているチャーム(?)を褒められた。MKちゃんは、「わ、かわいー、めっちゃリュックに合ってますね、それどうしたんですかー」とガチで褒めてくれたし、Tさんも「そういうのつけるんだ、いいじゃんそれ、ヒマラヤスギさんにしては攻めてる」と褒め(?)てくれた。
褒められまくりのチャームのついたリュックはこれ。去年からずーっと使っている。
(最近、重い本をガンガン詰め込んで「酷使」しているため、よれよれになっているけど、インクブラックという色で、わりといい黒。ハロルルのもの。)
(チャームの表。C3POである。本来は、キーカバーらしい。)
(裏)
チャームは小学校5年生から、中学高校大学とずっと一緒で付き合いのあるJから「これ見たら、あんたを思い出してつい買ってしまってん」と昨年暮れにもらったのだ。スターウォーズに出て来る通訳ロボットのC3POである。実は、私、このロボットの被り物をして高校のときの寸劇に出たのだ。そのときの被り物の制作をしてくれたのがJである。一緒にJの家で作った。懐かしい。せっかくもらったから、どこかにつけようと思ってリュックにぶら下げてみたら、想定外に褒められたので、嬉しい。今度Jにも話さなくては。
こういうささやかなことが嬉しかったりする。
・