数年前から手相に変化が目立ってきて気にはなっていた。そういう話をしながら夫とモールを歩いていたら、手相のブースが正面に現れた。パーティションで簡単に仕切ってあるだけのよくある手相ブースである。パーティションには簡単な手相の見方を書いた看板がぶら下がっている。これもよく見るパターン。2秒ほど立ち止まってその看板を見ていたら、中からニコニコと愛想のいい年配の女性が現れた。
「気になるんだったら、観ますよ」
占いの営業なのか?夫と「どうする?」とアイコンタクトをとると、その女性が値段もいろいろあるから、中で考えたらどうかとニコニコと説明する。完全に女性のペースである。営業してくるなんて、インチキじゃないかとは思ったのだけど、感じがいいので、「じゃぁちょっとだけ」と夫と二人でパーティションの内側へ入る。
「最近、手相がすごく変わったような気がしていて、手相って変わるのかなって興味があったので」と私。「手相は変わりますよ」と笑顔だけどきっぱり言い切る女性。夫も横で聴いていても構わないというので、15分コースで私の手相を見てもらう。
詳細は控えるとして、15分の間に彼女が私に対して話したことの9割は当たっていたと思う。というか、夫が「○○の件以外だったら全部当たってるんとちゃうか」と言う。私自身について手相とあわせてなんとか占い(四柱推命とかでなくて、なんとか学というみたい)を使い彼女は、今の状況(「すごく専門的なことをやってるわね?研究みたいなことかしら、」)とか、性格、財運、ポテンシャル、健康、今後の仕事についてまんべんなく当てた。ややびっくりである。その上で今年気をつけることをアドバイスしてくれた。私が何をやっているか全く情報を与えなかったのに、「専門的なこと、研究みたいなことをやっている」とばしっと当てているし。あと、なんとか学でもポテンシャルについては手相と同じ結果だったので、それについては自分では気がついていないけど、私の能力らしい。「自信をもちなさい」と強く背中を押される。なんとか学で計算を始めたとき最初に彼女が言ったことは、「あなたのお父さんは、すごく厳しかったでしょう」とこれまたバシッと当てたので、夫もびっくりしていた。
あまりに私の占いが当たっていたため、急遽夫も10分だけ見てもらうことにした。夫に関することも、性格から何から、これまた外さない。ここ数年夫はかなりおぢさんギターデュオ活動やら、おぢさんバンド活動に力を入れているのだが、それについて「仕事の線と平行して走っている線があって、それが途中からどんどん濃くなっているのだけど、なにか副業を始めました?いや、趣味かしら、趣味に最近すごく力をいれていて、楽しいでしょう?ちがう?あなたは仕事と平行に走っている線のほうから人とのつながりが広がって、お友達が増えていくの、80過ぎてもやってるみたいよ、いいわね」と。ちなみに私のほうも下手したら80過ぎまで今やっていることと関連した何か(それは彼女もまだ見えてないという)が続いているらしい。「頑張れば、それは途切れず続く」と。彼女によると、現在夫は肉体に疲れがたまっている状態で、私はメンタルに疲れがたまっている状態だとか。それぞれにアドバイスをくれて占い終了であった。私は10年ぶりの占いで、初の手相占いだった。夫は20年ぶりくらい。夫が最後に占ってもらったのは、台湾旅行のときの四柱推命である。そのときも私の占いを横できいていてあまりにも当たるので、「僕のも見てください」と言って占ってもらったのだ。
手相、面白いわー。また見てもらいたい。手相は変わる人は半年でもがらっと変わるらしい。
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