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ヒマラヤスギ雑記

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書斎がないからテーブルでなんでもやっている。

今大学は夏休みである。といっても、夏休みは秋のタスクのための準備期間でもある。文献やらパソコンを広げて作業をし、ご飯前とか、寝る前にはそれらを仕舞う。ダイニングテーブルで作業をする以上(*)、作業途中のまま放置できない。毎回片づける、それが地味にストレスである。別の場所に書斎の機能を移せないかと考える。そうだ、和室があった。

リビングダイニングの横に小さな和室がある。リビングよりも35cm床を上げている。建築家が設計の際に茶室をイメージしたということで、天井はアールを描いている。祖母が大切にしていた江戸時代の鋏箱をここに置き、その上に水滴を飾っている。なかなかに風情のある和室なのだ。

他にも細かいところが考えられていて素敵なのだけど、この和室には空調設備がない。扉を全開にして、リビングのエアコンの冷風を、サーキュレーターを駆使して和室に流れるようにはできまいかと考える。実家から座椅子を借り、即席で「書生さんスペース」を作り、実際にパソコンを置いて作業をしてみるも、

あまりの暑さにギブアップしてしまった。

暑すぎてほんとに集中できなかった。ほぼサウナ。リビングからのエアコンの風は、そよ風以下であった。

というわけで、結局ダイニングテーブルで作業をしている。空調は快適だし、海も見えるし、配置はいい。片付けさえちゃんとすればいいのだ(それが面倒)。

ダイニングテーブルは、この家を建てるときに新規で購入した。建築家のアドバイス「食事をするスペースは、家で一番いい場所に。ダイニングテーブルにおいては大は小を兼ねます」に従って、90cm×180cmのオーク材のテーブルを建築家のお知り合いの家具職人から求めた。
書斎がないからテーブルでなんでもやっている。_c0221299_18415191.jpg
(矢印のところが、和室の入り口である。この画像は、10年前のもの。パソコンを探したら残っていた。この10年で、絵は増えたり、場所が変わったりしているけど、基本的にあまり変わっていない。椅子が2脚増えたとか、ちっさいオブジェが増えたとか、家具の配置が変わったとか、そんなもん。)

ここで修論も博論も書いた。テーブルの縁は拭いてもとれない汚れが定着しているし、なんのシミだかよくわからないシミも増えているし、傷もかなり入っている。でも食事もケンキュウも読書も、家での作業の大半は、ここでやってきていて、このテーブルが私の居場所でもある。家の中心(ヘソ?)である。

この「テーブル中心傾向」は、実家の影響だと思う。昔から実家には大きなテーブルがあって、このテーブルを囲んで家族でテレビを見たり、ご飯を食べたり、宿題をやったこともあった(アルバムに写真が残っていた)。今は1人で暮らす母も、いつ行っても大きなテーブルの傍にいて、読書をしたり、食事をしたり、新聞のスクラップをしたり、電話で誰かとおしゃべりしたり、テレビを見たり、そのほか大抵の作業を行っている。テーブルは生活の中心のままずっと続いている。

夫がリビングの壁際に置くスリムでお洒落なライティングビューローをネットで見つけてきては私の書斎の代わりにと「これどう?」と訊いてくるけど、買っても結局はダイニングテーブルに戻りそうな気がする。今日もまたダイニングテーブルで作業をするのだった。


*)パソコンコーナーというのをキッチンとリビングダイニングを繋ぐスペースに作ってもらっている。壁付のカウンターテーブルを造りつけてもらっていて、プリンターにモデムとかサーバーもおいてオフィスみたいな仕様なのだが、ここ、エアコンが届かなくて、床暖房もないのだ。春と秋はいいのだけど。通路みたいな空間だから。OAコーナーとして機能はしているのだが。作業をするとなると、狭い感じ。





台風が近づいている。降ったり、晴れたりを繰り返している。とっても不気味な台風である。どこにも大きな被害がでませんように。今晩は枕元にあれこれ置いて、万が一に備えて寝る。









by himarayasugi2 | 2019-08-14 18:52 | モノ | Comments(0)
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