ささやか、とは:
MKちゃんと授業の後そのまま教室でランチも兼ねてあれこれ話をする。他愛のない話。今度、芦屋に行く用事があるから、1人でブラブラする間に眺めて楽しいお店を教えて欲しいと言われたので、美味しいスイーツのお店、パン屋、センスのよいうつわのお店、珈琲豆のお店、お茶するのにおすすめのお店などなどネットを検索しながら紹介する。
「今度、芦屋ブラブラ歩きしましょうよ」とMKちゃん。
「うん、いいね、でも年内は考えるよね」「…ですよね」
年明けて様子を見て一度、そういうただおしゃべりして、ブラブラお店を冷かしたり、お買い物をしたりする芦屋お散歩ツアーをしようと約束する。つい2‐3週間前にMKちゃんと年内に一度、そういう機会を設けようと話していたのに、あれよあれよという間に感染拡大してしまい、年内はおとなしくすることにしたのだ。「今年は本当にそういう機会がありませんでしたよね、こういう時間がいかに自分の人生に欠かせないかがよくわかりました」「わかるわー、ささやかだけど大事なことやんね」
どうか来年は、なんにも気にせずに友達と会って話してダラダラできますように。
致命的な「なにか」とは:
今年はインフルエンザの発症が去年の200分の1とも600分の1ともいわれている。激減した背景には、マスク着用と手洗いの徹底がかなり浸透したことがあるらしい。マスクと手洗いで、インフルエンザはほぼ全滅だというのに、この国民総出の「鉄壁の防御」をものともせずに増え続けるコロナってどんだけ感染力が強いんだと思う。マスクと手洗い以外にコロナにとって致命的な「なにか」があるのだろうか。MKちゃんの友達で大阪府下の某所の公務員をされている方によると、今、大阪市だけでなく大阪府全体で保健所が大変なことになっているらしい。
これもささやかな幸せ:
今日、やっと届いた宮本浩次のCD『ロマンス』を聴いている。ずーっと一緒に唄っている。一曲目の「あなた」もいい!「赤いスイトピー」のアレンジが好きかな。「木綿のハンカチーフ」もいいなぁ。というか、全部いい。CDを聴いていたら、なぜ宮本浩次がこれらの曲が好きなのか、どこが好きなのかがよくわかるアレンジだと思った。その曲の魅力というか、エッセンスをアレンジによっていっそう際立たせている。岩崎広美が『あさいち』でコメントしていたけど、原曲に対するリスペクトがとても感じられる。誠実に丁寧に、彼の視点で曲の魅力を切り取って、それらを1枚のアルバムに収めている。それがよく伝わる。原曲の良さを全く殺してないのだ。私の年代の人だったら、買って後悔はしない1枚だと思う。懐かしさと同時に、なんか活力沸いてくる。一緒に唄うからかな。内容はもちろんいいのだが、ジャケットのデザインがなにげにとてもセンスがいい。新しいCD買って、それを流して一緒に口ずさむって、なんて平凡でささやかで、幸せなんでしょ。
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