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ヒマラヤスギ雑記

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なんでもいいわけないと思う

夫と前から気になっていたリーズナブルな和食のランチへ。中心街からちょっと外れた駅なので予約をせずに開店前に行くことにした。私たちと同じように開店前に並ぶ女性が一人いた。彼女も予約なしらしい。彼女は50代前後で、何度か来ているようだった。おひとり様だけど、四人席の奥のテーブルに案内された。私たちの隣のテーブルである。女性は「カウンターがいいんですが」と訴えるも、カウンター席は予約でいっぱいらしい。少し不服そうだった。「ぱぱっとすぐ食べて出ていこうと思っていたのに」と言うのが聞こえる。

カウンター内には板長、アシスタント、フロアには女将、ベテランバイト、新人バイトが忙しく働いていた。八寸は凝っていたし、天ぷらは揚げたての熱々サクサクで、お料理すべて美味しい。これでこのお値段だから人気なのもわかる。

私たちが食事をほぼ終え、お茶を飲んでいたら、隣の女性がお店の人を呼ぶのが聞こえた。近くにいた新人バイトがすぐに女性のテーブルへ。「なんか、もう一品欲しいんだけど、ご飯が少し残ったし、ビールも少し残ってるから、これに合うもの、なんかもう一品、なんでもいいんです」と女性が言うのが聞こえた。新人バイトが「こちらがお昼の一品メニューです」とメニューを見せると、「なんでもいいんです、ご飯とビールにあうもの、お勧め、ほんとになんでもいいんです」と女性。怒っているという風でもなく、声はにこやかなのだ。新人バイトが「ええと、すぐお出しできるものでしたら、こちらとか、こちらとか」と説明すると遮って「なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんですよ、お勧めとか、なんでもいいんで」と女性。女性は笑顔なんだけどなんとなく様子が変わっている。新人バイトは困ってしまい、「じゃあ、○○とかはいかがですか」と答えると女性がまた「なんでもいいんです、なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんです」と。なんとなくやばい空気になったなと思ったところで、女将が様子を見にやってきた。

「ご飯のお供ということでしたら、焼き魚、煮魚なども合いますが、少々お時間かかります」と女将。板長がカウンター越しに「煮つけだと20分くらいお待たせするかもしれないですが」と後ろから言うと、また女性は「なんでもいいんです、なんでもいいんです、時間はかかってもいいんです、急ぎません、なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんです」と言うのだ。誰かがメニューについて説明しようとすると一切それを聴かずに「笑顔」で「なんでもいいんです」を繰り返すだけ。夫が後で「またなんでもいいって言うんじゃないかと思うと、途中から怖くなってきてん、ずっとあの人笑いながら言うてたやろ」と言っていたけど、私も横で聞いていてちょっと怖くなっていたのだ。女性はニコニコしながら一切メニューの希望も言わずにただ「なんでもいいんです」とだけ繰り返す。

結局、女性は時間のかかる煮つけを追加注文することになった(板長「20分お待ちいただけるのでしたら○○の煮つけをご用意いたします」女性「ではそれで、なんでもいいんです」というやり取りの果て)。夫と私が席を立つときちらっと女性を見たら、両手で頬杖をついて無表情で一点を見つめていた。ビールは飲み干され、空になったお茶碗に味噌汁のお椀が重ねられていた。

店を出てから夫と「なんでもいいんです」というのはお店の人に失礼だよねと話す。もしかしたら、これはこういうクレーマーのひとつのタイプなのだろうかと考えていた。女将と板長の対応も緊急対応っぽかったし。新人バイトは即引っ込められてたし(多分、対応できないと判断されたのだろう)。


とにかく暑かった。10月も中旬になろうとするのにこの暑さって洒落にならない感じだ。実家の母も朝からずっとエアコンをつけている日が何日もあるという。実際、エアコンの効いている店に入ると心底ほっとできる。歩き回ってからの(10,000歩越え!)帰宅後はどっと疲れて小一時間ほど横になっていた。途中前を通った洋菓子店にハロウィーンのお菓子やデコレーションが陳列されていたのが、なにか冗談のように見えた。真夏のハロウィン!

母の読書サークル、Mさん→母→Tさんの奥さん→Nさんの奥さん→T叔母さんでぐいぐい回している本が、なぜか私のところにある。母がTさんの奥さんに回す前に「あんたすぐ読めるから、面白いから読みなさい」と。早く読まなくては。


ドラマ『日本沈没』初回:
面白かった。次回も視聴予定。異常気象といい、頻発する地震といい、未来を予言しているかのよう。
















by himarayasugi2 | 2021-10-11 15:57 | 雑感 | Comments(2)
Commented by toaruhi at 2021-10-12 13:46
まるでコント…
(まだKOCの余韻をひきずっているもので、よけい)
その方、年の頃はわたしくらいってことですよね。
せっかく、美味しいものを昼酒もたしなみつつ
楽しみにきたっていうのにね。だけど、ひとりで
来てることが答え?な気も。
本当に、ひとりでじっくりと楽しみに来たひとの
ふるまいと違う気がしますもの。

日本沈没、松ケン様のために観ようと思い(激白)
録画しようとしたらすでに〜オットの所業でした。過去の名作だし、観ようかなと
思ったんですって。それやのに、
日本豚骨、とか日本陳列、とか日本全滅、とか
フザけた言い方ばっかしてくるので
黙れーーーと怒ってるところです。でも観ます。
Commented by himarayasugi2 at 2021-10-12 18:29
たろさん、
コントっぽいですけど、「おもしろ怖い」感じでした。私たちよりもお店の人のほうがいち早く「この人、扱い方注意!」というアラートが鳴ってました。きっと時々こういう方はお客にいるんだと思いました。

お店自体は、一人客も普通に多いんですよ。一人で行く人に人気みたいで、その方面から知ったお店なのです。カウンターから席が埋まる、的な。

日本沈没、脚本も現代にマッチさせていて、地球温暖化、地震など盛りだくさんであり、タイムリーで怖かったです。面白かったです。観て観て~♪

ウィキによると小松左京は原作の小説を1964年から9年かかって書き上げたそうです。中身ぎっしり。私は香川照之のために観ていまーす(少数派?)。
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