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ヒマラヤスギ雑記

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読書倶楽部

何度もブログに書いているのだが、母は周囲のだいたい同年代(70代後半から80代前半)の友達と本の貸し借りをずーっと続けている。ちょっとした読書倶楽部みたいである。倶楽部の概要の記録など。

メンバー:
神戸支部は、母、T叔母さん(親戚)、Mちゃん(母の中学からの親友)、Tさん(ご近所)、Nさん(ご近所)で構成されている。Nさん以外は全員、自分が面白いと思った本をメンバーに勧める。フィクション、ノンフィクション、ジャンルは一切問わない。週刊誌のムックとかでもOK。それぞれに得意分野があるようだ(例えば、写真家の大竹英洋さんや作家の梨木香歩さんのことを私に最初に教えてくれたのはT叔母さん)。Nさんだけはいつも「何か、面白くてすぐに読める本を貸して」と言うようで、自分から本を勧めたりはしない、基本受け身。現時点でNさんが「めっちゃ面白かった」と言った本は、『兄の終い』と『海賊と呼ばれた男』らしい。ちなみに『兄の終い』は私が母に貸して、あっという間にこの読書倶楽部を駆け巡った本である。この本については後述する。

東京支部メンバーは、東京の叔母(実家の母の妹)だけ。時折参加する。

非常勤メンバーは私とMちゃんのご主人。私はめったに参加しない。ごくたまーに読み終わって捨てるだけの文芸春秋などをもらったり、母に無理やり「これ、面白いから読みなさい」と指示されて、大慌てで読むくらい。そしてたまーに私が母に貸した本はこの倶楽部内の「どこか」に旅立っていつまでも戻ってこなかったりする。Mちゃんのご主人もときおり自身の「おすすめ本」を投下してくれる。過去に勧めてもらった推理小説では、『カササギ殺人事件』が面白かった。またMちゃんのご主人は大竹英洋さんのエッセーに嵌り、エッセー、写真集、大竹さんの写真の師匠の作品が表紙の海外の写真雑誌などすべて買いそろえた。

『兄の終い』事件:
村井理子さんのこのエッセー、面白かったから母に貸したら、母がメンバーにも推薦した。T叔母さんのご近所の数名にも回り、なかなか私のところに本は戻ってこなかった。なのになぜか「これって、フィクションでしょ、こんな悲しいことってないわ」とか「身につまされる……」とか「なぜ、こんな恐ろしい本をヒマラヤスギちゃんは知っているのか」とか、感想だけはボンボンかえってきた。数か月後に我が家に戻ってきた本は、水滴?涙?を落とされたのだろうか、ぼこぼこと凹んでいたり、煎餅のカケラらしきものがページに挟まっていたりと長旅の疲れが顕著だった。   もう貸さねー!

今、読書倶楽部で熱い「すぐ読める面白い本」:
最近母に「あんた、これくらい2時間くらいで読めないとだめよ」と無理やり押し付けられたのが、百田尚樹の『夏の騎士』である。この本は、百田さんのサイン会に行ったMちゃんの長男のお嫁さんから、Mちゃん家族をぐるっと一周し、母のところにやってきたのである。このあと、TさんとT叔母さんとNさんに貸すらしいのだが、なぜか「あんた、先これ読みなさい」と私のところへ。後ろが詰まっているので、大急ぎで読んだ。面白かった。勇気と元気が出るやん。詳しく感想を書きたいところなのだが、とにかく読んだらすぐ返してと言われていたため、我が家には数時間しか滞在しなかったため見返すこともできない、細かく書くことができない。

この読書倶楽部、コロナの外出自粛期間の間により活動が活発になったみたい。これはこれでいいかも。

実家に顔を出したら、今売れている作家Xの本が置いてあった。Mちゃんからの本である。Mちゃんはベストセラー小説の王道をいつも貸してくれるみたい。MちゃんはXという作家の小説を最近よく読むらしい。「Xの小説って面白いの?」と訊くと「Mちゃんから回ってきたXの本は、これが3冊目。もうこの作家の手法というかパターンがわかってしまったので、4冊目が回ってきても私は読まないわ」と母。私は一度も読んだことがない。母によるとXのリサーチは徹底しているけれども、パターンが同じでイマジネーションがないから、らしい。

特にフィクションの場合、その人だけのイマジネーションを見せてもらいたいというのは読者の(勝手な)希望である。イマジネーション、は個性とか感性という言葉に置き換えられる。リサーチは大切である。でもリサーチがすべてではない。ノンフィクション、たとえばエッセーでは、同じ出来事をどう書くか、どう表現するか、というところでその書き手の個性が出る。出来事が知りたいのではなくて、その人だけの視点を知りたい(体験したい)のだ。













by himarayasugi2 | 2021-10-13 14:02 | 雑感 | Comments(6)
Commented by toaruhi at 2021-10-13 14:18
…なんかいつも、すぐすぐ反応してすみません(恥入)
読書倶楽部、素敵です!
読書と音楽って、なかなか一致することって
難しいなあと小さいときから思ってました。
せいぜい、同心円くらいやなあと。
でももちろん、いろんなひとのいろんな
思考/嗜好を知るのって楽しいし
そもそも、作家さんが書かれたものを読む
読書の体験自体がそうですもんね(にこにこ)
倶楽部構成員の方々のジャンルが多岐にわたるほど
活動のイキイキ度あがりますね(にこにこにこ)

『兄の終い』については、わたし自身
ヒマラヤスギさん経由でしたので、つまり
通信読クラ!(わーいわーい)
以降、村井理子さん必チェキとなり、特に
『村井さんちの生活』に至っては思い募り過ぎて
お手紙出そうかな…というくらい毎回いろいろ
感情駆けめぐります(暑)
Commented by himarayasugi2 at 2021-10-13 16:00
たろさん、
>…なんかいつも、すぐすぐ反応してすみません
いえいえ、ローカルなシルバー読書倶楽部の話に反応いただきありがとうございます。コメント嬉しいです。

倶楽部メンバー、みなさん昔から本が好きな人ばかりみたいです。メンバーの年齢的に、死生観や認知症やら介護に関する新書も多いのですけど、純粋に面白い本を楽しむという側面もあって楽しそうです。私は「読んだら捨てておいて」といってたまにもらう『文芸春秋』が地味に楽しみであります。

村井さんの『全員悪人』(認知症についての実体験エッセー)は読んでないのですが、これ絶対に読書倶楽部的に『兄の終い』に次ぐヒットになるんじゃないかと思っています。でも、私がそこまでテーマに関心がないので母に連絡して倶楽部で調達してもらおうかと検討中です(私、ケチですね、ほほ)。

村井さんのエッセーはいつもネットでチェックしています。心臓病の話もひきつけられましたよね。「びわいち」の話も好きです。

通信読クラ、面白そう。倶楽部成立するほど私は読書記録をここに挙げられてませんけど、読書倶楽部で盛り上がっていた本があったらご紹介できたらいいな。
Commented at 2021-10-13 21:04 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by blues at 2021-10-14 00:05 x
ああ、凄く納得しました。
>出来事が知りたいのではなくて、その人だけの視点を知りたい

自分が人様のblogを読む理由の99%がそれだと言っても過言ではないか、と。
無論、美麗な文章や上手い言い回しが出来る人のblogも大好きなんですが、一番は「貴方はその事について、どう思ったの? それを教えて欲しい」と思いながら読んでいる事が多いです。

だから、引用が80%くらい占めていて、自分の思いがほとんど書かれていないblog読むと、がっかりします。
「それだったら、ウィキペディア見るよ。貴方の今日のblogに書かれていること、殆どウィキペディアで事足りるもの」と思ってしまいます。

あと、「xxxじゃないですか」と自分の考えを言わずに、半同意を求めるようなこの構文も大嫌いです。こういった言い回し、もう出現して市民権を得て10年以上経つ気がします。

合っていようが間違っていようがいいじゃないか、貴方の思いを書いてくれよ、読ませてくれよ!いつもそう思っています。
Commented by himarayasugi2 at 2021-10-14 09:15
鍵コメント@2021-10-13 21:04さま、
本を話題にできるお友達がいらっしゃるのは、いいですよね。楽しいですよね。

母は同年代でいろいろ本の貸し借りを楽しんでいるようですが、私は仲の良い同年代の友人と特に本が話題になることは今のところないんです。「この本、面白いよ」みたいな話は、妹、母、東京の叔母、T叔母さんとしか最近はしていないです。ネットで本の情報を得ることは多いです。リアルにおいては、読書会というのに参加するのもいいかもと思っています。

鍵コメントさんが文章の仕事に就いているのは、やはり幼いころからの読書体験がベースにあるからだと思います。大人になってからの実用目的の読書ではなく、子供のころのただただ面白いから、続きが知りたいから没頭する読書は、その後の本との付き合いを決定するもので、大切だと思います。
Commented by himarayasugi2 at 2021-10-14 09:35
bluesさん、
引用過多のブログはあまり読まないのでわからないですが、好きでよくアクセスするのは「その人」が感じられるサイトです。なんでもない日常をその人の視点で書いてあるものはいいですよね。

画像がよく撮れていて、絶妙なキャプションがついているものも好きですし、あとユーモアのある文章も大好きです。

>「xxxじゃないですか」と自分の考えを言わずに、半同意を求めるようなこの構文

あ、無意識に使っていたかも。文脈によっては使いがちかもしれないですが、最後は言い切るようにしなくては。

最近は更新もとびとびなのですが、それは書くほどのことかなぁと迷いがあるときが多くなったからです。その迷いの基準が自分でもよくわからないです。書きたい、と思ったときは内容が「?」でもとりあえず記録のつもりで書いています。
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