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ヒマラヤスギ雑記

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カテゴリ:エンターテインメント( 322 )

テレビから拾った言葉

Eテレでやっていた糸井重里と芦田愛菜の対談を見た。ずっと表舞台で活躍し続けている糸井重里と、演技がうまいだけでなくお勉強もよくでき、読書家であることも最近判明した14歳の芦田愛菜が、対談で一体何を話すのだろう。糸井重里のほうが対談相手に芦田愛菜を指名したらしい。人選もさすが「外さない」という感じだ。

糸井重里は、コピーライターだった(今もされているのかな?)からか、なにかと話の内容をキャッチ―なフレーズにまとめようとしていた。そのほとんどが、どこかで誰かが既に言っていたような感じが多かった。ただ、芦田愛菜が、クラスメートと休み時間にただ目的なくおしゃべりしている時間は楽しい、みたいなことを言ったとき、糸井重里が「そういう名前のつかない時間って大切だ」と返していて、この言葉はすっと心に入ってきた。そう、そう、そうやねんと頷いた。

今は、研究室に顔を出して用事を済ませる前と後に、なんとなくその場に居合わせた人たち(先生、研究員、院生)と世間話をする機会が多い。それが今の私にとっての「名前のつかない時間」になっている。具体的にその時間が私にどのようなよい効果をもたらしているのかはわからない。けれども、そういう時間があるのとないのとでは、全然違うだろうなということはわかる。次に会う約束をしなくてもいいし、時間も決まっていないし、ただ会ったときにシェアできている話題で盛り上がれるというのが、気楽で心地よいのだろう。

昨夜のドラマ『グッドワイフ』で、主人公の常盤貴子(弁護士)が最後に言ったセリフで印象に残るものがあった。常盤貴子の夫の収賄と不倫スキャンダルが報道されたときに住んでいた町で付き合いのあったママ友の息子の冤罪を晴らす、というストーリーだった。そのママ友は、常盤貴子の夫のスキャンダルが出たときに、真っ先に彼女を見捨てた人物でもある。常盤貴子のお陰で息子の冤罪が無事に晴れた後、そのママ友は、「また電話するわ、ランチしましょう」と愛想よく常盤貴子に言う。しかし常盤貴子は、「口だけでしょう(電話なんてしないくせに)」と言ってほほ笑むのだ。そして、「10年間仲良くしてくれてありがとう」と言って背を向けて去って行く。その直後に、いつもクールなパラリーガルに(おそらくはじめて)飲みに誘われる。その誘いが嬉しい常盤貴子は、「過去を切り捨てても新しい未来(もしくは出会い?)がある(うろ覚え)」と言って笑顔を見せる。

いいシーンだし、いいセリフだなと思ってみていた。周囲の人全員と仲良くなろうなんて思っちゃいないところも好き。このドラマの常盤貴子はいいと思う。演技している感じがしない。あざとくないというか。柔らかだけれども、芯が強いのだ。私はこのドラマで常盤貴子が演じている人に似ている人をリアルで知っている。とても憧れる。それから水原希子演じるクールなパラリーガルも好きかな。 













by himarayasugi2 | 2019-02-04 13:28 | エンターテインメント | Comments(0)

2018の『紅白』はみた。

大晦日は、珍しく『紅白歌合戦』を視聴した。いままで10年単位くらいで紅白は見ていなかったのだけど、今回はテレビで見たい歌手が沢山出て来るのでわりと楽しみにしていた。とりあえず、8時くらいからチャンネルをNHKに!久しぶり。

絶対に紅組の勝ちだと思っていたのに、なぜか白組の勝ちだった。視聴者判定では、ものすごい大差で白組だったし。

MISIA一人で白組全員を倒せていたと思うのだが。

あれこれ感想など。

聖子ちゃん:
むむむ、声が低い。高音が出ないのは、しょうがないか。アラカンだろうし。声は年相応でも、顔はいつまでも若い。不老歌手だと思う。私が好きな聖子ちゃんの楽曲は歌ってくれず。ちなみに好きな曲は、『赤いスイトピー』『蒼いフォトグラフ』『スイートメモリーズ』『夏の扉』『ロックンルージュ』である。『赤い』と『夏の扉』と『ロックン』は、数少ない私のカラオケレパートリーである。この3曲以外だったら、小泉今日子の『艶姿涙娘』しか歌えない。しかも最後にカラオケで歌ったのは、20年くらい前。

椎名林檎、星野源:
この二人は、やはり才能あるわー。椎名林檎の楽曲は、「きっちりとこういう世界観で曲を作っていますから」という彼女の姿勢がはっきりと伝わるし、あの歌詞!椎名ワールド全開である。才能の豊かさをものすごく感じたパフォーマンスだった。同じようなことは星野源からも感じる。また彼女とは違う個性で。彼の作る曲は、暖かいプラスのオーラを放っていて、口ずさむと前向きになる。椎名林檎と星野源は全く個性が違っていて、どちらも唯一無二だと思う。

ユーミン:
出て来るだけで盛り上がる。歌唱力が年齢相応なのは、仕方がないけれども、どの曲が好きか絞れ切れないほど名曲ばかりというのは、まさにレジェンド。出て来るだけで、芸能人のゲストも一ファンに戻してしまうカリスマがあるのは、彼女だけ。夫が、バックバンドの豪華さにずっと興奮していた。後で知ったのだけど、ベースがJINOだったって。気がつかなかった。テレビで紹介してよー。荒井由実時代の曲が個人的には好きなものが多い。バロック時代の絵画を所蔵しているだけで、その国の国力とか美術館のステータスを持ち上げるとは言うけど、「ユーミンの曲」というのも、後の時代にもずっと残る、バロック絵画と同じ位置付けになれそうなひとつのジャンルだなと思った(大げさ?)。

圧倒的だったMISIA:
説明不要。上手すぎる。みなぎる現役感。純粋にパフォーマンスで一番よかったと思う。一番驚いたのは、20年前のデビュー曲を、さらに進化させて歌い上げたあの歌唱力である。余裕って感じ。繰り返すけど、MISIAのパフォーマンスだけで、紅組の勝ちだったと思っている。生きている間に、MISIAのライブに行きたい!

ステージがゴージャス:米津玄師
ドラマの主題歌だった『LEMON』がすごく好きだから、絶対に見たいと思っていた。最初、故郷の徳島の美術館から中継とアナウンスされたとき、すぐに「あー、これは大塚美術館のシスティーナ礼拝堂の展示のとこからだ!」と確信する。死者への呼びかけの曲にぴったりのステージだもの。NHKが最も今回力をいれたセットじゃないか。蝋燭も本物だったし。蝋燭の炎で、ミケランジェロの絵が、ゆらゆらと揺れるのだ。すごーい豪華。『LEMON』のPVの再生回数は2憶4千万回以上らしいが、うち10回は私が再生した(いらぬ情報)。PV通りの歌声なのかと、期待と不安で画面を見つめていたけど、杞憂だった。米津さん、PV通りの雰囲気で、PVと同じ歌声で、最初は口パクかと思うくらい、クリアで響く歌声だった。よかったわー。録画しておけばよかった。


この紅白は、たまたま私の年代が知っている歌手が多く出場していたのだと思う。やっぱり、なんとか48とか46という団体系はなじみがなくて、何を歌っているか、誰がいるのかもさっぱりわからない。あと団体の踊り系の男性らも顔も名前も曲もわからない。Da PumpはISSAだけは顔と名前が一致しているけど、今年流行ったらしいUSAという曲は、大晦日に初めて聴いたというくらい、今の音楽に疎い。次回以降も、出場歌手ごとにチャンネルを変える視聴方法かもしれないけど、平成最後の紅白は、面白かったと思った。紅白というのは、いろいろな年代の視聴者を想定しているから、出場者全員を知っているわけがないし、私のような人のほうがきっと多いのだろう。


『相棒』お正月スペシャル:
2時間という時間枠にいろいろなことを詰め込みすぎだと思う。今期の『相棒』はいいと思ったのに、残念。

テレビのことだけで長くなってしまった。お正月全般については、たいして書くことはないけど、また後日に写真くらいは貼っておこうかなと思う。








by himarayasugi2 | 2019-01-02 12:45 | エンターテインメント | Comments(0)

2018年のドラマ

だいたいめぼしいドラマは全て最終回を迎えたところなので、2018年のテレビドラマでよかったものをまとめてみる。最後まで視聴したドラマがとても少なく、以下、内容は偏っているけど。

印象に残る主演男優:
『ブラックペアン』の二宮和也。やっぱり彼は上手。全然演技しているという感じがない。こういう人、どこかにいそうと思わせるのが彼の演技力なのか。リアリティがすごくあるなぁと思った。

印象に残る助演男優:
『アンナチュラル』の井浦新。細かいことは忘れてしまったけれども、彼が画面に映ると、テンションが上がった記憶は鮮明である。ツンデレが好きなのかもしれない。

次点:
『探偵が早すぎる』の滝藤賢一。こういうエキセントリックな役柄は、演技が上手な人でないと浮いてしまう。ドラマもすごく面白かったし、この俳優が出演するなら見てみようかなって思わせる。次点の次点として『99.9』の香川照之と『ブラックペアン』の市川猿之助。

印象に残る主演女優
『義母と娘のブルース』の綾瀬はるか。演技力についてはよくわからないけど、彼女のなりきり具合がすごく好き。姿勢がよく、動きも俊敏で、微塵も「綺麗に見せよう」という邪念を感じさせないけど、すごく美しい人だと思う。彼女は「美人女優」ではなくて、「演技の魅力的な美しい人」だと思う。

次点
『コンフィデンスマン』の長澤まさみ。振り切った演技だけど、ガチャガチャしてなくて、ドラマをより魅力的にみせていた。演技の「体幹」がしっかりしているから、エキセントリックな役もきっちり演じられる人だと思う。滝藤賢一も同じ。

印象的な助演女優
『探偵が早すぎる』の水野美紀と、『ブラックペアン』の趣里。水野美紀は、どのような役でも「ほのめかし」と「ただものではない感」みたいなのが詰まった演技をするから、見るのが楽しみ。体温と存在感がある。趣里は、最近知ったのだけど、唯一無二の個性のある俳優だと思う。これからどんどん露出を増やしていって欲しい。

作品賞的な…
迷ったのだけど、『アンナチュラル』。死因の究明という繊細な主題のドラマを、真面目に誠実に作りあげてあると思った。愛する人の最後の瞬間を知ることで、残されたもののその後(人生)は変わると思った。主題歌もよかった。毎週楽しみにしていた。

次点
『dele.』。これも、死者の残した記録をめぐることが主題のドラマで、「死」が絡む点において『アンナチュラル』と似ている。出演者の個性が、ドラマの主題に調和している感じ。色にたとえたらニュアンスのある中間色のオーラをまとった俳優ばかりで、それもよかった。それから『コンフィデンスマン』も面白かった。脚本が風刺が効いていて、とにかくセリフが面白い。いつもいつもどんでん返しにワクワクした。

次点の次点
『女子的生活』。主演女優というか男優の気合を感じた作品。映像の見せ方も実験的で、面白かった。

今後の注目の人
『アンナチュラル』の竜星涼と『義母と娘のブルース』の井之脇海。二人ともドラマで見て、「誰この人!すごいいい!」と前のめりになった。

最近のドラマからは特になし。『相棒』の今シーズンは面白さが戻ったと思う。楽しんで視聴している。『まんぷく』は、今週から休憩中である。なんというか、「逮捕→釈放→リセット→軌道に乗る」を1セットとして、この繰り返しにちょっと飽きている。ついに逮捕も3度目(現在3セット目)となり、またこのあとリセットされるのだろうと、予測がつく。リセットされると、全状況がリセットされるみたいで、物語の流れが単線のみ。並行するサブストーリーがないから、どうも世界観に広がりを感じない。比較してはいけないが、『あさが来た』はその辺飽きさせなかった。4セット目から再び視聴する予定。

『リーガルV』は、絵空事っぽいけどエンタメとして面白かった。法廷ものなら『正義のセ』のほうが作りは丁寧で面白いと思う。『警視庁ゼロ係』は、寒いギャグも多いけど、謎解きは本格的で面白かった。 








by himarayasugi2 | 2018-12-18 14:34 | エンターテインメント | Comments(0)

2018年のM1/紅葉

2018年のM-1を制したのは、「霜降り明星」だった。

毎年、必ず視聴してしまう『M‐1グランプリ』なのだが、今年は結果に納得している。ちなみに、去年の優勝者は絶対に「和牛」だったと思う(*1)。しかし、去年2位だった「和牛」だからといって、今年の優勝が約束されているわけでもなく、こういうのは、タイミングと運もある。もし事前のジャッジミーティング的なものが存在するとすれば(仮定だけど)、「和牛は最終ラウンドに残し、最終ラウンドで突出した出来のコンビがなければ、優勝は和牛にする」くらいは決められていたかもしれない。でも、「サンドイッチマン」が敗者復活から優勝したように、会場の笑いを独占するコンビが突然現れるときもある。今年もそうだった。

決勝ファーストラウンドで、私が一番笑ったのは「ジャルジャル」の国名を分割して言うという、わけのわからんゲームがネタの漫才だった。「アル・ゼンチン」とか「イン・ドネシア」とか、何度も何度も繰り返されているうちに、笑いが止まらなくなってしまった。次に笑ったのは、「霜降り明星」で、次が「かまいたち」と「ミキ」だった。

決勝ファイナルラウンドでは、ベテランの「和牛」か、突如現れた「霜降り明星」かで迷ったけど、最終的に夫も私も一番大笑いしたということで、「霜降り明星」が優勝じゃないかと予想したら、今回はそれが当たった。文句なし。

審査員の1人、「ナイツ」の塙は、終始冷静で的確なコメントをしていたのが印象的だった。塙は、「霜降り明星」について、ツッコミ役もボケ役もどちらも人間としてのパワーがあると述べていて、それはこのコンビの強みだとしていた。同感。漫才コンビでは、片方の存在感が強い場合が多いのだが、2人とも同じくらいパワーがあるほうが、厚みがでると思う。有名なところで、ダウンタウンは二人ともピンでも堂々の存在感だし、ブラックマヨネーズもそうだ。銀シャリも、サンドイッチマンもそう。「霜降り明星」は、これらの有名コンビに続く逸材かもしれない。普通に面白かったし、どちらも「太い」感じ。笑わせてもらった。

立川志らくのコメントもよかった。「かまいたち」について、「漫才が面白い」の前に「漫才が巧い」と感じる(それは改善すべき点)と指摘したのは、その通りだなと思う。審査員に立川志らくと塙を入れたのは、とてもよかった。彼らのコメントは具体的で、お笑い業界でない人が聞いてもわかりやすい。

最終結果は、「霜降り明星」が4票、「和牛」が3票と割れた。激戦だった。どちらも面白かったけど、より笑ったといったら、やっぱり私は「霜降り明星」だった。「漫才が巧い」よりも「漫才が面白い」方に軍配が上がったといった感じ。大衆芸能なのだから、面白くてなんぼというのがベースにある。「和牛」は残念だったけど、実力は折り紙付きだし、これからも活躍すると思う。

「霜降り明星」「ミキ」「かまいたち」「和牛」「ジャルジャル」の5組は、面白かった。


*1)個人的に本当に謎の優勝は、何年か前の「〇レンディエンジェル」である。なんであれが優勝なのか、全くわからず。一度も面白いと思ったことがない。


紅葉:
もう終わっているかなと思ったけれども、山の方はまだやっていた。ダラダラ歩くケンにはお留守番をしてもらって、人間だけでさっと上って見てきた。午前中に立ち枯れたコスモスを撤去する作業を行った後に坂道を上ったので、すごく疲れた。枯れコスモスは、45リットルのゴミ袋4枚にパンパンにはいった。年内に、土を補充してなんとか手入れを終えないと。下の庭もなんとかしないと。でも時間がない。
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by himarayasugi2 | 2018-12-03 09:09 | エンターテインメント | Comments(0)

『ボヘミアン・ラプソディ』

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 『ボヘミアン・ラプソディ』を夫に引っ張られて、朝一番で観賞した。観る前は、お金をかけた再現ドラマみたいなものなのかなと思っていたのだが、とんでもなかった。映画が終わっても誰も席を立つ人はいなかった。圧倒されて立てなかったというべきか。エンドロールの最後の最後までみな余韻に浸っていた。夫は横で鼻をすすっていた。号泣したらしい。




 ラジオからよく流れて来る、のびやかで、華のある独特の男性の声が、「クイーン」というバンドのボーカルのものであることはしばらく知らなかった。私が「クイーン」の存在をちゃんと認識したのは、『バイシクル・レース』の頃である。物心ついたときから、土曜日の午後に家族で『ポップスベストテン』というラジオ番組を聴くことが多かった。その番組は、10位から1位までをランキング形式でかけるスタイルだった。あるときの1位が、クイーンの『バイシクル・レース』だった。フレディの声と、冒頭に「バーイシクル!バーイシクル!」と繰り返す楽曲が強烈で、それ以降、あの声の人は、「クイーン」の人だ、と記憶することになった。




 映画は、クイーン結成からフレディ・マーキュリーが亡くなる6年前の「ライブエイド」のライブまでを追ったものである。フレディは、45年という短い生涯を、太く、劇的に駆けていった。ものすごいセンスと世界観が、一度聴いたら忘れられない楽曲を生み出した。特に面白かったのが、『ボヘミアン・ラプソディ』をみなで試行錯誤して作っていくところ。そして切なかったのは、恋人としてのメアリーとの別れの場面。




 「クイーン」は、フレディの強烈すぎる個性もあって、よく知らないとワンマンバンドだと考えてしまいそうになるけれど、映画を観てその認識は誤りであることがわかった。フレディは一時期、ミュンヘンに渡りソロ活動をしていた。そのときは、「クイーン」から離れて現地で雇ったミュージシャンらと曲作りをしていたのだが、上手くいかなかった。ミュンヘンから戻り、「クイーン」のメンバーと和解するのだが、その和解シーンでフレディがメンバーに語ったことが印象的だった。




 ミュンヘンで仕事をしたミュージシャンらは、フレディの言うことになんでもハイハイと従うイエスマンばかりだった。フレディはそこで、いかに「クイーン」での曲作りが得難いものだったかに気付く。メンバーが、「そこはこうしたほうがいい」とか、出来の悪いものには不満をちゃんと表明することとか、そういう有機的なやり取りこそが、「クイーン」の生命線であり、フレディの発想を形にできるものだったことに気付いたのだ。そのような想いをメンバーに伝え、正式に謝罪をしてからラストのライブエイドへと展開してゆく。「クイーン」はフレディのワンマンバンドではなく、フレディという奇跡のパフォーマーを、全員が生み出すバンドだった。作曲もフレディに偏らずメンバーが良いと思ったものは、議論しながら取り入れていったので、多様性のあるバンドになったのだと思う。





 フレディ役の俳優は、生前のフレディがどのような動きをしていたか、彼の筋肉の記憶を完璧に再現するために、ムーブメントコーチについて徹底的に準備したという。マイクのひねり方、指の指し方、腕のあげ方などなど、フレディのマネではなく、フレディそのものだった。また、ラストのライブエイドの会場もセットなのだが、その再現っぷりが実際に演奏をしたブライアン・メイが「煙草の吸殻や灰皿、コーラのカップなどの細部に至るまですべて」再現されていたと絶賛し、現場を知るフレディのパーソナルアシスタントも「壁のはげかけたペンキや水道管のさびに至るまで」同じだとし、「鳥肌が立った」とコメントしている。





再現ドラマだなんて、ちらっとでも思ってしまって、ほんとにごめんなさいである。





 「クイーン」は、フレディの声が、曲よりも前に来ている印象を持っている。声が物質として、まず認知される感じ。メロディの一部なのだけど、彼の声がメロディの特性でもある。だから、「クイーン」の楽曲はカバーが難しいんじゃないかと思う。





 映画を観終わって外に出たら、映画館のホールで同年代くらいの男性が、みなスマホでなにやら打ち込んでいた。夫もその中の1人であった。夫はフェイスブックにあれこれ書いていたみたいなので、他の男性たちもそうだったんだろう。観終わって、とにかく誰かに感想を伝えたくなるような映画だった。中学から高校にかけて洋楽に熱中していた時期のあった同年代には特におすすめかも。アーティストの創造の裏側だけでなく、「クイーン」という不世出のバンドの人間ドラマも知ることができて、見てよかった。















by himarayasugi2 | 2018-11-18 21:31 | エンターテインメント | Comments(0)

夏のドラマ、テレビで見た人

時季外れにならないうちに夏のドラマについての感想まとめ。

夏のドラマ:
視聴していた夏の全ドラマが最終回を迎えた。結局、全エピソードを視聴したのは、『絶対零度』『警視庁ゼロ係』『dele.』『探偵が早すぎる』で、途中から視聴始めて最終話まで視聴したのが、『義母と娘のブルース』である。『dele.』が一番好き。次に僅差で『探偵』と『義母』かな。

『dele.』は、映像のあの感じ、演出、脚本、俳優、全てがよかった。ちょっと冷めていて、視聴者を突き放すようなラストとか、とにかくセンスがよくて最高だった。続編やってくれないかな。

『探偵』もよかった。探偵役の滝藤賢一、最高。この人をもっともっと見たい感じ。水野美紀は前から好きだけど、若い頃とちがって今は、癖のある面白い役を楽しそうに演じていて、きっとどんどんいい仕事をすると思う。広瀬アリスは、広瀬すずの実姉なんだけど、私はアリスのほうが好き。アリスのほうが魅力的だと思う。と、べた褒めではあるが、強いていうと、ストーリーにつっこみどころが多いと思う。あれだけの財力があったら、殺し屋でも雇ってすぐに殺せそうなのに、なんであんなに敵は、頭が悪いのかと思った。

『義母』は、面白くて、あったかいドラマで、一話につき一回は必ず泣いてしまう。でもあざとくなくて、毎週楽しみだった。主演が綾瀬はるかだから成り立つドラマともいえる。個人的には、お父さんが亡くなった回のお葬式の場面が、印象深かった。子役が上手だった。セリフもよかった。

『警視庁ゼロ係』、ちょっとコメディよりすぎて、最終回は白けたところもあり。『絶対零度』も、ストーリーが最終回は強引だったような。

テレビで見た人:

樹木希林さんが亡くなった。彼女を追悼する『ぴったんこカンカン』を視聴した。安住アナウンサーは、樹木希林さんのことが好きなんだなってわかる。こんなにも素が魅力的な人とは知らなかった。お世辞も通じず、こちらが本音を見せないと相手をしてもらえず、本当に自立していて、賢くて、優しくて、強い人だと思う。媚びず、おもねらず、潔くて、かっこいい。そして、あの素晴らしい邸宅!安住アナも言っていたけど、ほんとうに洗練された暮らしをされていた。ストレートにものを言う感じは、新卒で就職した会社でお世話になった元上司によく似ていた。樹木希林さんも元上司も、誰とも群れず、実力だけで生きていく人だ。こういう人になれたらなと思いながら、永遠に追いつけないでいる。

夏に山口で行方不明になった男の子を、あっという間に見つけたボランティアの尾畠春夫さんを追いかけた『情熱大陸』を視聴した。人のために一生懸命尽くす尾畠さんは、1円も受け取らないし、謝礼の発生する講演などの話も受けない。でも、できたてアツアツのお好み焼きの差し入れに嬉し泣きし、子供が描いてくれた似顔絵に心底喜ぶ。彼の心に届くのは、気持ちのこもったものだけだ。謝礼が発生する仕事を受けない理由を、謝礼を受け取ることで、今までボランティアをやってきた気持ちに迷いが生じるかもしれない、自分が変わってしまうかもしれない、それが怖いと答えていた。ずっとずっとお元気で。


余談:
夏休み明けで初めて研究室に行った。夏休みが長すぎて、行くのがだるい、って感じだった。ポスドクの研究員の居場所はあまりない感じ。交流のある学年は、もう、ほとんど研究室を出ていってしまっているし。なんでしょー、わりと寂しい(弱音&本音)。


すっかり秋。肌の乾燥を感じるなんて久しぶり。そろそろ保湿を秋冬バージョンにせねば。







by himarayasugi2 | 2018-09-26 09:10 | エンターテインメント | Comments(0)

日本の伝統芸能からのイタリアン

Nから「薪能のチケットをいただいたから、一緒に行かない?」とラインがきた。「明日の夜だけど」とのこと。幸い、時間調整はすぐできたので、昨日の夜に行ってきた。初めて生でみる能楽である。わくわく。

会場は、生田神社。生田神社では、昭和51年から毎年9月に薪能を執り行っていて、今年の薪能は兵庫県政150年を記念して開催されるものである。薪能とは、「薪能(たきぎのう)は、主として夏場の夜間、能楽堂、もしくは野外に臨時に設置された能舞台の周囲にかがり火を焚いて、その中で特に選ばれた演目を演じる能楽。「薪の宴の能」の意。起源は平安時代中期にまで遡り、奈良の興福寺で催されたものが最初だという」(ウィキペディアより抜粋)
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(開演前の舞台。狂言が先で、そのあと、たいまつで火をつけてから、能が続く)

昨夜の演目は、狂言が「千鳥」で能が「小鍛冶」である。とりあえずサイトで、あらすじなどを調べておく。付け焼刃程度の知識でも、実際に舞台を見ていたら、だいたいわかる。ただ、セリフが室町時代の日本語らしく(能)、ほとんど名詞レベルでしかわからなかった。まるで外国語。狂言は、セリフも聞き取りやすく、わかりやすかったし、面白かった。
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(舞台をぐるっと取り巻くようにパイプ椅子が。かなりの収容人数である。まだ明るい)
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(お月様がきれいだった。どうしても上手に撮影できない。ブレブレお許しを。)
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(かがり火をつけるところ。「火入れ」という。このあと、能。Nによると、舞台の撮影はやめたほうがいい。火入れのときは撮影してもいいと思う、などなどレクチャーを受ける。そりゃそうよね、普通はスマホで撮影とか遠慮するよね。)

かがり火のゆらゆらと揺れる舞台に、BGMは虫の声で、夜空にはきれいなお月さまが見えて、風流で贅沢な時間だった。風向きによってはかがり火の匂いがして、小学生のときに六甲山のキャンプ場で体験したキャンプファイアーを想い出した。

能は、セリフが何を言っているんだかわからないとしても、筋さえ押さえておけば、視覚的にも、聴覚的にもとても楽しめると思う。腰をおとして上半身を絶対に揺らさない独特の姿勢とか、スリ足とか、幻想的でよかった。静かなのだけど、激しいというか、能ってこんなだったんだ。生で一度見ていてよかったかも。

修士のときにY先生に、邦楽奏者は練習のときでも衝立でお互いの姿が見えない状態で練習していると教えてもらったことを今でもよく覚えている。これは、視覚に頼らないということを意味している。実際、能の囃子方を見ていると、絶対にお互いを見ていない。もともと横一列に並んでいることもあるけど、オーケストラの指揮者にあたる人がいない中、視覚にたよらずに、「息」を合わせて演奏する様子に、目が離せなかった。オーケストラでは、演奏者は演奏の間中、指揮者を見つめ続けているけど、囃子方は、ずっと前だけを見つめていた。そういうのがすごく面白かった。

声をかけてくれたNに感謝!

今年は、5月に宝塚歌劇、6月におぢさんギターデュオライブ@モール、8月に吉本新喜劇、9月に薪能と、珍しくライブ続きである。どっちを向いているのか、いまひとつ自分の方向性がわからないけど、どれも楽しめている。もっとNみたいに、いろいろ舞台とか見に行きたいな。

お腹が空いたので、軽く食べて帰ろうかとなる。Nが、一度行ってみたいお店があるって言うから、ついていったら、なんと、イルカピターノニシオカに連れていってくれた。ここ、さわさんが行かれた画像を見て、行ってみたいなぁと思っていたところだ。予約もなしだけど、いきなりで大丈夫かと思ったら、カウンターがあいていた。そこで、グリーンサラダ、ハモのフリット、鮎とブロッコリーのパスタ、デザートをいただく。一皿が2-3人分で、シェアする。とても美味しいし、雰囲気もサービスもよかった。サンペレと生ビールも頼んだけど、安かった。なんなのこの「隠れ家感」は!素敵だ。
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(こんなところに、こんなオサレな店があったんかいっ!というJR高架の上にあるお店。絶対に偶然なんて見つけられない。Nはこのお店のすぐ近くのJAVAというジャズ喫茶によく打ち合わせとかで行くので、知っていたという。JAVAも今度行きたいぞー。)
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(これはハモのフリット。下に見えるのは、ナス。)
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(ティラミスとプリン。カフェラテとかイタリアンコーヒーとかも)

Nとの食事中も、気がついたら「健康について語る」モードになっていた。Nも私も最近、人間ドックを受けたところなのだ。私が運動不足でと言うと、Nもあまり運動をしていないと言う。でも、Nは週に1回ホットヨガとテニススクールに行って、阪神間の移動は自転車である。ちゃんとやってるのよね。お正月は、毎年北海道でスキーだし。

「でもさ、スキーは1日に4時間くらいしか滑ってないよ、滑るのは楽で運動にならへんよ、どちらかというと、スキーをかついで移動したり、リフトの乗り降りのほうが、運動になってる感じやわ」とのこと。でも、スキーもテニスもやらない私にとったら、Nはよく動いていると思う。

あれこれ、運動について語ったけど、またそういうのは後日に書けたら。

楽しかった!


薄着で長時間屋外にいたからか、今になってお腹がゆるんでいる。やばい。











by himarayasugi2 | 2018-09-20 09:27 | エンターテインメント | Comments(4)

夏のドラマとか、

今シーズンのドラマ、本当に面白いなぁと思って視聴しているのは、『義母と娘のブルース』と『dele』と『探偵が早すぎる』の3本。そこそこ面白いから視聴しているっていうのが、『絶対零度』と『警視庁ゼロ係』と『ハゲタカ』で、リタイアしそうだけど、惰性で見てしまっているのが、『サバイバルウェディング』である。

『義母』の亜希子演じる綾瀬はるかが、ほんとにいい。無表情だった人に、ほんの少し表情が出て来る感じが、きめ細やかに表現されていてとても好き。声のトーンとか、口元の筋肉の緩め方とか、目とかの演技が繊細なのだ。脚本は、『JIN』も手掛けた森下佳子さん。私は、この人の作品を意外と他にも見ていた。どの作品からも、人間に対する独特の優しさが感じられ、作品全体を包む温かい感じは、この人の個性だと思う。あと、「みゆき」の幼馴染の大樹が大人になった姿を演じている俳優が、素敵。誰だこの人。爽やかで、フレッシュで、品がよくて、若々しさと包容力のある感じを絶妙にブレンドしたこの人、井之脇海という俳優らしい。要注目。

毎回録画視聴している『dele』は、キャストがいいのはもちろんのこと、やっぱり脚本がいい。公安のスパイだった写真館の男のエピソードは、特によくできた話で、切なくてよい話だった。初回は、アクション多めで、ハラハラドキドキで惹きつけられたし、先日の超能力者の話もよかったし。死んだら削除して欲しいデータには、いろいろな人間ドラマが絡んでいる。でも、私は特に削除してもらいたい電子データはいまのところないな。ドラマのような人生を送っていたら、そういうのもあったかもしれないけど。

『探偵が早すぎる』も同じく録画視聴している。話がシンプルだからこそ面白い。妹の広瀬すずが有名だけど、こちらの主演の広瀬アリスのほうがいいんじゃないかと。探偵役の滝藤賢一も家政婦役の水野美紀も、彼ら以外のキャスティングは考えられないほどはまっている。『dele』同様に今期かなり気に入っているドラマだ。

そして辛口コメント;
『絶対零度』は、企画倒れ寸前でなんとか踏みとどまっている感じ。
『ハゲタカ』は、昭和の劇画感がすごくて、毎回、鷲津がすごむシーンで、夫とどうしても笑ってしまう。『警視庁ゼロ係』は、謎解きはかなり凝っているけど、それ以外B級っぽい。でも、小泉孝太郎の漫画みたいな演技が、ギリギリのところで「アリ」かなと。
『サバイバルウェディング』は、80年代後半から90年代前半のトレンディドラマのひな型を微調整(主人公の暮らしぶりとかを現実的なものにしたりとか)して、2018年版にしただけのドタバタドラマなんだけど、最後に主人公がどうなるのかだけが知りたくて視聴している。でも、そろそろリタイアしそう。

ゴールデンタイムに、『dele』とか『探偵が早すぎる』みたいなドラマは放送できないのだろうか。よっぽどこれらの方が面白いと思う。

テレビの謎:
毎回思うのだけど、なんで24時間番組を流し続けることがチャリティになるのかよくわからない。出演者みんなギャラをもらっているらしいし。それに、なんで有名タレントが、100キロ走ったり、トライアスロンするのがチャリティなのかもわからない。

ボランティアの噂:
東京五輪のボランティアについて、ネット上で悪い噂ばかり目にする。大学に授業スケジュールを変更してでも学生を参加させるように文科省が圧力かけているとか、集まりが悪いから、中高生も引き込もうとか、そして、雀の涙ほどの交通費以外は、全部自己負担で、熱中症で倒れようがどうしようが、「自己責任」であると契約書にあるとか、事前講習参加が義務付けられているが、参加料を払わないとダメだ(給料は払わないのに)とかとかとか。全部本当だったら、ブラックもいいとこなんだけど、テレビのニュースでネット上の悪評は一切報道されていない。でも、テレビで一切報じないからこそ、きっと本当なんだと確信しつつある。最近は、こういう見方をしてしまう。 








by himarayasugi2 | 2018-08-24 16:41 | エンターテインメント | Comments(0)

笑いの聖地へ (2)

前半の漫才パートが終わって、いよいよ吉本新喜劇である。

私が小学生だったころ、土曜日の授業は午前中だけで、学校から帰ったら丁度テレビで吉本新喜劇が始まっていた。で、毎週土曜はお昼を食べながらテレビで新喜劇を見ていた。神戸の小学生だった私は、日本中の小学生はみんな土曜日のお昼ごはんは、新喜劇を見ながら家で食べていると信じていた。それくらい、土曜の昼の吉本新喜劇は、小学生のころの私にとって、大晦日の紅白歌合戦と同じくらい「ごく当たり前のこと」であった。

でも高校くらいからだんだん見ることが少なくなり、結婚してすぐに関西を離れているうちに、吉本新喜劇は私の日常から消えてしまう(関東では新喜劇をテレビでやっていなかった)。関西に戻ってきても、テレビで見ることはなくなっていた。だから今回、なんばグランド花月に行ってはみたものの、中川家の漫才ほど新喜劇自体は楽しみにしていなかった。だって、予約できた日の舞台にはスチコも小藪もいないし。

ところが、新喜劇も面白くて、笑った、笑った。小学生のときに観ていたテレビの新喜劇は、あまりギャクとかコントとかはなくて、ストーリーで笑かすことが中心だったけど(ちょっと切なさもあるような話)、今どきの新喜劇は、ギャグとギャグをストーリーでつなぐような構成で、テンポもよく、笑いどころも多かった。宇都宮まきと松浦の掛け合いが会場でも一番ウケていたと思う。松浦はギターがすごく上手で、器用な人という印象。宇都宮まきは、前からあの感じがすごく好き。この2人が見られてよかった。オクレさんは、舞台に立っているだけだけど、オクレさんって昔からそうやったし。あのオクレさんが目の前に存在している!というのでOKか。喜劇というよりは、長いコントだと思った。途中も、1度もダレずにずっと笑いっぱなしだった。やっぱり新喜劇はライブで見てなんぼのものだと思う。

そういう感じで、初・吉本新喜劇観賞は無事に終わった。大満足である。手際よくちゃっちゃと誘導されて、退場すると、そこはお土産物コーナーであった。興奮冷めやらぬうちにあれこれ買わせるという吉本興業の戦略である。夫は、まんまとその戦略にひっかかって、「これ、どーすんの?」みたいなものを購入する。
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(夫が購入したものは、都こんぶカレー、スチコの都こんぶ、タコ焼きせんべい、サンガリアの「大阪生まれのふりふりみっくちゅじゅーちゅ」で、私はステッカーを購入した)

ステッカーのアップ
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(中川家と銀シャリのステッカー。これをクリアフォルダーに貼って頑張ろう(頑張れるのか?)。)


遠かったなんば:
なんばグランド花月は、御堂筋線の「なんば」を出てすぐのところにある。私の意識の中では「なんば」は、物理的な距離だけが遠いのではない。大阪も「ミナミ」は、梅田とかとは全然違うと思う。大阪あるいは梅田までなら、特に意識を切り替える必要もなく行けるのだが、「なんば」は別。大阪・梅田は、阪神間の延長線上にあり、神戸の人からみてもそんなに「大阪 大阪」していない。もっとも洗練されている大阪パートである。しかし、なんばまで来たら、完全にディープ大阪である。なんばで降りてグランド花月に向かって歩いていると、外国に来た感じがする。タコ焼きの長い列とか、屋台に並ぶ人とか、街の空気が「大阪」って感じ。熱いのだ(*1)。神戸、大阪、京都の街の個性(人の個性も含む)は、全然違う。やっぱり言葉もちょっと違うなぁと思った。神戸が一番個性薄い感じがするなぁ。そういう存在感の弱さも含めて神戸は好きなんだけど。


*1)オリンピックも大阪でやったらいいのにさ。「なんば五輪」とか、ネーミングもかっこいいし。



今日は涼しい。パラダイスだ!昨日からエアコンいらず。










by himarayasugi2 | 2018-08-17 09:01 | エンターテインメント | Comments(0)

笑いの聖地へ (1)

私の夏休みのクライマックスが、ここに行くことであった。
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笑いの聖地、なんばグランド花月である。3年越しの私の悲願、「初吉本新喜劇観賞」が達成されたのだった。
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みんなが記念撮影をしていたのは、この着ぐるみさんたち。
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スチコとは会えなかった。
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前説までは、撮影OK。前説をやっていた元整体師の人。芸名忘れました。声が大きかった。
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1日支配人に、矢野兵動の矢野がいた。入場口のお立ち台に立って「撮影してええで、動画もとってや、SNSに載せてや」と激しくアピールしていたのだが、あまりに至近距離にいたために、ちょっと恥ずかしくてスマホを取り出せず(意外とシャイな私)。観客は、夏休みということもあって、老若男女比率が、ほんとにバランスがよかった。老人ばっかじゃないし、女性ばっかでもないし、若い子だけでもなくて、子供もいるし、といった感じ。どの世代も楽しめる娯楽なんだなと思った。

本当は、座長がスッチーのときに行きたかったのだけど、チケットを取るギリギリまで座長が誰かサイトに出ていなかったので(Mr.オクレくらいしか名前を明らかにせず)、とりあえず漫才コンビの中に中川家があることを確認して、その日のチケットをおさえたのだ。前から11列目である。ものすごくステージに近くてびっくりする。なんばグランド花月のステージは、最初に漫才と漫談があって、トイレ休憩挟んでから新喜劇となる。座席で飲食自由。撮影、録音はNGである。

漫才・漫談の出演者は、アキナ、まるむし商店、ザ・ぼんち、西川きよし、中川家、阪神巨人、ラストが桂文枝(元、桂三枝)。アキナは、ちょっと短くて、今ほとんどネタも覚えていなくて、まぁ、あんまり面白くなかった。続くまるむし商店はネタがよく練られていて、笑いに笑って、面白かった。ザ・ぼんちは、おさむちゃんの滑舌がいまひとつで、笑いどころに時差が生じる場面もあった。西川きよし師匠は、「県民ショー」ネタが多くて、親戚の面白いおじさんにお正月にずっと笑かしてもらっているようなアットホームな感じだった。夏休みで子供が多いことも配慮して、子供にもわかるネタも披露しながら、いろいろ話してくれた。さすがの話術やなぁという感じ。

で、中川家!もうね、笑い過ぎて死にそうであった。めちゃくちゃ面白い。中川家だけのライブとかあったらいいのに。舞台でのライブだから、ネタも長いし、観客の反応を見つつ、臨機応変にアレンジする。テレビの100倍面白かったし、笑った。礼二の駅のアナウンス、生で聞けてよかった。感動した。「ここに蕎麦屋があったはず」も笑ったし、「新幹線で携帯で話すおじちゃんおばちゃんの会話」も面白かった。中川家は天才だと思う。その後、阪神巨人、桂文枝(元、桂三枝)だったけど、阪神巨人は巨人がM1の審査員をやるだけあって、安定感抜群で、面白かった。正統派漫才って感じ。トリの桂文枝は、高座に座ったけど、落語ではなくて、漫談であった。流石やなと思ったのは、漫才ほど「オチ」がないけど、普通に話をしている時間も聞いている方が、一切ダレることがなくて、喋るだけで、観客を惹きつけていた。噺家の話術は、ほんとにすごいよねと帰りも夫と話していたのだ。数年前に桂米團治の落語じゃなくて、講演を聴きに行ったことがあったけど、そのときもその話す技術に圧倒されたのだった。

やっぱり漫才はライブが面白いなと思った。なにかのイベントでブラックマヨネーズ、シャンプーハットの漫才は聞いたことあったけど、なんばグランド花月の舞台の漫才は芸人と観客の勝負という緊張感がある。芸人さんから観客に向けて放たれる、「絶対に笑かしてやる」という気迫が全然違うのだ。M-1で決勝に残ったら漫才をほとんどせず、バラエティのMCやバラエティのひな壇芸人になるコンビって多いけど、漫才をしない彼らは、漫才師ではなくてもはや「タレント」だと思う。名前が売れてバラエティのMCをやることって、もしかしたら芸人の目標かもしれないけど、MCの前に漫才師であって欲しいなと思う。そういう意味で、中川家はほんと好き。あと銀シャリも。現役漫才師のMCのほうが、MC専任になった漫才師よりも面白いと個人的に思う。

あと、まるむし商店、中川家、阪神巨人の漫才のときに思ったのは、テレビよりも早口ではないかということである。関西のお客さんが多い舞台だからか、容赦ない猛スピードの関西弁で畳みかける。こちらも真剣に「リスニング」に集中する。関西弁ネイティブでないと、この日のネタは聞き取れない箇所もあったのではないだろうか。

とにかく、まぁ、漫才パートだけでも笑い過ぎて、頬骨の周囲の筋肉が痛くなったくらい。顔が筋肉痛になるほど笑ったのだ。少しだけ休憩を挟んで、いよいよ新喜劇を見る。

長くなるので、新喜劇とその他感想については、また別に書く予定。 









by himarayasugi2 | 2018-08-15 21:41 | エンターテインメント | Comments(4)