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ヒマラヤスギ雑記

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芦屋浜へ、名前、効果あり

芦屋浜へ:
なぎを芦屋浜へ連れていった。初芦屋浜である。ケンと最後に芦屋浜へ行ったのは、今年の2月13日だったので8か月と10日ぶりである。芦屋浜は、子供や孫や犬のいない中年以上の夫婦にとったら本当に縁のない場所だ。なぎはクンクンに忙しくて落ち着きがなく、芦屋浜を満喫しているとは言い難かった。波が押し寄せてきたら怖がって逃げるし。あまりに動き回るので砂浜では写真はほとんど撮れない。4枚ほど砂浜となぎを撮ったものの、動き回るなぎを追いかけまわしながらだったので、すべて夫の指が上半分に映りこんでしまう。落ち込む夫。
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これは芦屋浜のクラブハウスのトイレを夫が借りている間にやっと止まってくれたので撮影できた1枚。
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「おぢさん、まだかなぁ」と入り口を見つめるなぎ。

犬ってこんなにせかせかせわしなく動く生き物だったっけ、としみじみ。なぎがつけているリードは、妹からのプレゼント。保護団体と必ず首輪とハーネスにリードをつなげ、それぞれに必ず迷子札をつけることを約束している。このリードは二股に分かれているから便利。ダブルリードだと歩いているうちに絡まってしまうから、リードが1本だと使いやすい。ケンとは、車で高速に乗るときはダブルリードにしていたけど、かえって手から外れやすくて危ないなと思っていた。こういうリードがあるというのは、保護団体の方に教えてもらった。ずーっとケンにはビヨルキスかコンフォートフレックスのハーネスだったけど、今は本当にいろいろなものが出ている。黄色はちょっと派手だったか。タイガースみたい。次に買うものはブラックウォッチのチェックの落ち着いたハーネスを買おう。

芦屋浜から戻ってからも夕方散歩は30分しっかり歩き、夕飯食べたあといびきをかいて寝ていた。

ケンの狼爪と尻尾の毛がはいったピルケースも一緒に芦屋浜に持って行けばよかった。今度は必ず持って行こう。

名前:
夫が早朝散歩のときに公園で散歩中の大型犬と犬を連れていた中年女性と出会った。なぎは人見知りはするけど、犬に対しては常にフレンドリーで社交的である。すぐに大型犬に「なぎちゃんです、よろしく」と挨拶したら、その大型犬もとてもフレンドリーで挨拶を返してくれたという。二頭で楽しそうにしていたので、夫も中年女性も和んだらしい。

夫「名前はなんというのですか」
中年女性「鈴木です」
夫「……」(犬の名前を訊ねたつもり)

数秒後、中年女性が慌てて「あ、モモです」と。


効果あり:
左足の小指骨折もあって、なぎの夕方散歩担当になってまだ一か月もないのだが、やはり体重が1キロ落ちていた。食べる量は全く変化なしなので、純粋に運動で1キロ落ちたことになる。あと2キロ落ちたら元通りだ。筋肉痛が上書きされ続ける負荷の運動を一か月続けてはじめて体重って落ちるのね。イベント的な週一のエクササイズは、「やらんよりはマシ」というのがよくわかった。夫の場合、明らかにワンランク上のお通じになったとか ← 本人しかわからない感覚。

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しかし、なぎは人間が筋肉痛になる散歩を毎日2回行っているのだ。ケンがアウトドア犬でなかっただけに(ケンは部屋で本を読んでいるタイプ)、犬ってこんなに歩いても平気なんだろうかとしみじみ。スピードが速いのだ。
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(あくび中:なぎのために、洗濯機で丸洗いできる掃除のしやすいやっすいマットを買った。でも用心深いなぎは、あんまり乗ってくれない。人間のストレッチ用になっている。)

マイペースななぎちゃん。ワイルドな面と繊細な面の両方がある。まだ一緒に暮らして一か月ちょい。フカフカのベッドに寝てくれるようになるまで一か月かかった。芦屋浜に行く準備をしているとき、お出かけだと気づいて嬉しくなって玄関で何度も何度も「あぅあぅあぅ、」「わぅ?」とおしゃべりしてくれた。先日獣医さんへ行ったときも、患者として来ていたワンコと遊びたくて、「あぅわぅ」と。獣医さんも飼い主さんも私に「今、なんて言っているの?これ、話かけているよね?」と訊ねたくらい、やっぱり変ななぎ。

保護犬活動のこととか、里親応募の今とか、いろいろきちんとまとめて書きたい。日常に流されている。















# by himarayasugi2 | 2021-10-23 20:13 | | Comments(2)

犬と再び

ケンが天国に行って半年以上が過ぎた。犬のいない生活は、以前と比べて帰宅の時間を気にしなくてよいし、朝はだらだらできるし、散歩に行かないから天気を心配することもない、合理的で無駄のない1日が過ぎる。そして家族の話題も減り、運動不足にもなる。静かで穏やかな生活だ。ケンのお骨と写真のコーナーには常に花を生け、毎朝水を替え、季節の果物や少しだけヨーグルトなどをお供えする。ケンのシルバーのフォトスタンドを、毎朝「ケンちゃん、おはよう」と声をかけながら磨いてやる。

ケンのビデオも少しずつ観ているし、たまーに涙が出るけどもう引きずることはなくなった。天国のケンのことを忘れることは一秒もない。ケンのことを第三者に普通に話せるようになった。

今年のお盆に夫と夫の母と私の三人でお墓参りに行った後お昼を食べていたとき、夫の母が「あんたたちはケンちゃんに十分によくしてやったよ、もっとああしてやったらよかったとか、そういうことは言わないほうがいいよ、これ以上ないほど可愛がっていたよ、ケンちゃんもよくわかっているよ、だからもう悲しまなくてもいいのよ、今までケンちゃんにしてきたことを別の子にしてあげてもいいのよ」と私と夫に言った。とても真剣に話しているのがわかった。夫の母は私のことを心配していたらしい。

その言葉に背中を押されて、私たちはまた犬と暮らすことを前向きに考えるようになった。ケンは元保護犬だった。次に迎えるとしても、保護犬を家族にしようと夫と話をして決めた。そうして我が家にやってきたのが、推定年齢5-6歳の♀の柴犬である。つい最近、やっと契約手続きが終わり、正式に私たちの家族になった。まだ、役所の届け出が残っているけど、保護したグループから所有は私たちに移ったのだ。
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名前は「なぎ(ちゃん)」。沖縄の愛護センター(保健所のような場所)から関西で動物保護活動をしているグループが引き出して、里親を募集していて、出会った。すごく人見知りをするので、最初はどうなることかと思ったのだけどやっとお互い馴れた感じ。13年ぶりの里親応募事情や、なぎちゃんの過去や、細かいことについてはおいおい。トライアル期間を含め、なぎちゃんと一緒に暮らすようになってまだ一か月とちょっとなので手探り状態だけど、我が家が朝から夜まで確実に賑やかになった。夫と私の会話の9割が今は「なぎちゃん」に関することだ。

なぎちゃんは、犬が大好きでお散歩で犬に会うと挨拶を必ずしようとする。大きな犬も平気。お友達もできた。犬見知りをしていたケンとは正反対である。反面、人見知りが激しくて私たちのことを怖がらなくなるのに3日近くかかった(ケンは人が大好きだった)。大人しくて全く吠えない。穏やかな性格で、我慢強い。インターフォンが鳴っても吠えない。けど、よくおしゃべりしてくれる。「ワン」と言わないけど、「あぅ」とか「わぅ」とか組み合わせて必要なときは話しかけてくれる。夫のことは「早朝散歩係」と認識していて、朝6時になると、まるでニワトリのように「あぅあぅあぅ、わぅ!」と夫の寝ているベッドの縁に前足をかけて後ろ足で立って鳴く。それで全員が目が覚める。なぎちゃんがおしゃべりするのは、お散歩に関することと、ご飯に関することが中心である。細かいことはまたおいおいどこかで。

黒柴は特に繊細で神経質らしい。耳がよくて、よく周囲を観察している。おしとやかかといえば、そうではなく、庭のトカゲやバッタ見つけると追いかけまわしたり、活発、俊敏なのだ。かなりワイルドな感じ。ケンよりも活動的である。テーブルの上の納豆を椅子に飛び乗って食べようとしたりもする(未遂で終わったけど、身体能力が高いから要注意!ケンはそういういたずらは考えたこともなかった。)。お散歩が大好きで、早朝散歩は夫が担当、夕方散歩は私が担当しているのだが、いつまでもどこまでも歩くので、最初は勝手がわからず一回のお散歩で1時間以上歩くこともあった。今は30分から40分程度のお散歩を1日に2回で勘弁してもらっている。歩くスピードは速く、ほぼ小走り。人間も早歩きで、夫も私も筋肉痛である。

おっとりおぼっちゃまでシティボーイのケンとは全然違う個性で、夫も私も毎日なぎちゃんにまつわる新たなことを発見しては笑っている。同じく保護犬だったケンが完全に我が家に馴れたなと感じたのは半年後だったので、なぎちゃんもまだ完全に馴染むには時間が必要だと思う。

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ケンは差し尾だったけど、なぎちゃんの尻尾は固くくりんと巻いている。ベーグルのようなドーナツのような。写真だと大きく見えるけど、体重は8キロくらいと小さい。ケンが一番重かったときは15-16キロだった。それからダイエットして12キロ前後をキープしていた。亡くなったときも9.75キロあったので、なぎちゃんはケンよりも二回りくらい小さい感じ。マズルが短くて耳が小さな三角で、目が真ん丸である。誕生日を9月28日にしたので、最近推定6歳になったところ。

ケンのことを応援してくださっていた方へ。
アイコンは天国にいるケンのままにします。なぎちゃんのことは、またおいおい書いていきます。ケンの妹のなぎちゃんをよろしくお願いします。


















# by himarayasugi2 | 2021-10-21 14:40 | | Comments(4)

またひっかかった。

夜中にトイレの便座に座ったときにヒヤッとして、やっと、ついに、本当に夏が終わったことを確信した。そろそろ便座を温めようかな。それにしても今年は夏が長かった。先週は寝るときにエアコンをゆるくつけていた日もあったのだ。10月17日の午前中にやっと扇風機を仕舞った。前日まで扇風機は現役バリバリだった。なにこの天候。

9月の最初のほうに受けた人間ドックの結果、またしても乳がん検診のエコーで、「もしかしたらなにかあるかもしれないから、再検査行ってみて!」と来たのだ。毎年一回の乳がん検診(マンモとエコー)、この5年で3回再検査にひっかかっている。最初(2017年)は組織診(太めの針刺してバネのきいた器具でバチーンと中身を吸い上げるもので、麻酔してする、痛い→異常なし)、次は2020年の9月のMRI(造影剤がつめたーくて、45分近く工事現場のど真ん中にいるような騒音下で不動の姿勢でいる苦行→異常なし)、そして今年の細胞診(針をぶすっとさして中身を吸い上げる、そんなに痛くなかった)である。

ここに書けるということは、今回も幸いにも異常なしだったのだが、あまりにも再検査が多すぎるので医師に訊いてみた。今回は人間ドックを受けた病院ではなく、街の評判のよい乳腺専門のクリニックに行った(*1)。

「先生、5回受けた乳がん検診で3回も再検査になるということは、私は限りなく乳がんになりやすいということなんでしょうか」
「ちがいます。再検査になるというのは、いろいろな要因があります。前のデータときっちり比較できていなかったか、とか、精査する先生が変わったとか、そういうのも再検査になる一つの原因です。それに、あなたの乳腺は、なりやすいタイプではないです」

今回のエコーの影については、クリニックの先生も「おそらくシロやと思うけど、○○病院さんの人間ドックが再検査を出したのであれば、安心のために針を刺しておきましょうか」といった感じだった。案の定、針でついて中身を見た瞬間に「これは、悪いものでないですね、でも病理検査には出しますが」

結果は異常なし。結果説明は1分もかからなかったのだが、先生がパワポを画面に出して簡単な乳がんレクチャーをしてくれた。以下、先生のレクチャーの要約:

乳がんは若い人が罹るイメージを持つ人がいるけれども、最も乳がんが見つかる年齢は40代後半から50代、60代にかけて。私はまさに乳がんに注意しないといけない年齢である。40代と80代の乳がんの罹患率はほぼ同じ。一般的に言われている乳がんになりやすい条件をすべて満たしていてもならない人はならないし、すべて満たしていなくてもなる人はなる。そういう病気。なぜなら今や9人に1人は乳がんにかかるから。だから検診がすごく重要である。

自治体の検診は2年に1回のところが多いし、1年で見つかるのと、2年で見つかるのでそこまで大きな差(予後とかそういうことだと思う)はないけれども、乳がんで最も大切なのは「小さく見つけて、小さく切って、さっさと治すこと」なので、毎年マンモとエコーは受けたほうが絶対にいい。毎年検診を受けている人で見つかる場合は、大きさは3ミリから8ミリといったところだけど、2年に一度だと1センチを越えてくる人もいる。小さいうちに切ってしまえば、温存手術もうまくできる、そのまま温泉にだって行ける。2センチを越えていない乳がんで死ぬことはない、と言い切っていた。

……ということだった。

診察室を出るとき、「自分で毎日触って確認してください、何かあったらどんなことでもいいから、来るように、来年も検診受けてくださいね」と言われる。来年はこの先生のところで受けよう。

10月は乳がん啓発月間らしい。去年も乳房MRIを受けたあとで書いたブログにも同じことを書いたと思う。そういうわけで今年も書いておいた。

*1)人間ドックのオプションで婦人科検診と乳がん検診を受けていたのだけど、病院の体制が変わり、乳腺科の先生が減り、外来が週に一度だけになってしまったために、もう少しアクセスのよい病院(もちろん評判もよい病院)はないかなと探していたのだ。婦人科検診も町のかかりつけ医をこれを機に探そうかなと検討中。




実家に顔を出したら母が喪中ハガキのデザインの検討中だった。郵便局からもらったカタログを広げて考え込んでいる。母の弟であるT叔父さんが今年の6月に亡くなったのだ。「Hの奥様からいただいたような喪中ハガキのこの柄が一番素敵なんだけど、カタログにはないのよ」と母。「誰も喪中ハガキのデザインなんて気にしないと思うよ、ほんとに。あるもので決めたらいいやん」とそっけなく私が反応する。ついこないだまで夏だと思っていたら、喪中ハガキとか年賀状のシーズンにいつのまにかなっていた。時間がたつのは早い。









# by himarayasugi2 | 2021-10-19 16:04 | 雑感 | Comments(0)

読書倶楽部

何度もブログに書いているのだが、母は周囲のだいたい同年代(70代後半から80代前半)の友達と本の貸し借りをずーっと続けている。ちょっとした読書倶楽部みたいである。倶楽部の概要の記録など。

メンバー:
神戸支部は、母、T叔母さん(親戚)、Mちゃん(母の中学からの親友)、Tさん(ご近所)、Nさん(ご近所)で構成されている。Nさん以外は全員、自分が面白いと思った本をメンバーに勧める。フィクション、ノンフィクション、ジャンルは一切問わない。週刊誌のムックとかでもOK。それぞれに得意分野があるようだ(例えば、写真家の大竹英洋さんや作家の梨木香歩さんのことを私に最初に教えてくれたのはT叔母さん)。Nさんだけはいつも「何か、面白くてすぐに読める本を貸して」と言うようで、自分から本を勧めたりはしない、基本受け身。現時点でNさんが「めっちゃ面白かった」と言った本は、『兄の終い』と『海賊と呼ばれた男』らしい。ちなみに『兄の終い』は私が母に貸して、あっという間にこの読書倶楽部を駆け巡った本である。この本については後述する。

東京支部メンバーは、東京の叔母(実家の母の妹)だけ。時折参加する。

非常勤メンバーは私とMちゃんのご主人。私はめったに参加しない。ごくたまーに読み終わって捨てるだけの文芸春秋などをもらったり、母に無理やり「これ、面白いから読みなさい」と指示されて、大慌てで読むくらい。そしてたまーに私が母に貸した本はこの倶楽部内の「どこか」に旅立っていつまでも戻ってこなかったりする。Mちゃんのご主人もときおり自身の「おすすめ本」を投下してくれる。過去に勧めてもらった推理小説では、『カササギ殺人事件』が面白かった。またMちゃんのご主人は大竹英洋さんのエッセーに嵌り、エッセー、写真集、大竹さんの写真の師匠の作品が表紙の海外の写真雑誌などすべて買いそろえた。

『兄の終い』事件:
村井理子さんのこのエッセー、面白かったから母に貸したら、母がメンバーにも推薦した。T叔母さんのご近所の数名にも回り、なかなか私のところに本は戻ってこなかった。なのになぜか「これって、フィクションでしょ、こんな悲しいことってないわ」とか「身につまされる……」とか「なぜ、こんな恐ろしい本をヒマラヤスギちゃんは知っているのか」とか、感想だけはボンボンかえってきた。数か月後に我が家に戻ってきた本は、水滴?涙?を落とされたのだろうか、ぼこぼこと凹んでいたり、煎餅のカケラらしきものがページに挟まっていたりと長旅の疲れが顕著だった。   もう貸さねー!

今、読書倶楽部で熱い「すぐ読める面白い本」:
最近母に「あんた、これくらい2時間くらいで読めないとだめよ」と無理やり押し付けられたのが、百田尚樹の『夏の騎士』である。この本は、百田さんのサイン会に行ったMちゃんの長男のお嫁さんから、Mちゃん家族をぐるっと一周し、母のところにやってきたのである。このあと、TさんとT叔母さんとNさんに貸すらしいのだが、なぜか「あんた、先これ読みなさい」と私のところへ。後ろが詰まっているので、大急ぎで読んだ。面白かった。勇気と元気が出るやん。詳しく感想を書きたいところなのだが、とにかく読んだらすぐ返してと言われていたため、我が家には数時間しか滞在しなかったため見返すこともできない、細かく書くことができない。

この読書倶楽部、コロナの外出自粛期間の間により活動が活発になったみたい。これはこれでいいかも。

実家に顔を出したら、今売れている作家Xの本が置いてあった。Mちゃんからの本である。Mちゃんはベストセラー小説の王道をいつも貸してくれるみたい。MちゃんはXという作家の小説を最近よく読むらしい。「Xの小説って面白いの?」と訊くと「Mちゃんから回ってきたXの本は、これが3冊目。もうこの作家の手法というかパターンがわかってしまったので、4冊目が回ってきても私は読まないわ」と母。私は一度も読んだことがない。母によるとXのリサーチは徹底しているけれども、パターンが同じでイマジネーションがないから、らしい。

特にフィクションの場合、その人だけのイマジネーションを見せてもらいたいというのは読者の(勝手な)希望である。イマジネーション、は個性とか感性という言葉に置き換えられる。リサーチは大切である。でもリサーチがすべてではない。ノンフィクション、たとえばエッセーでは、同じ出来事をどう書くか、どう表現するか、というところでその書き手の個性が出る。出来事が知りたいのではなくて、その人だけの視点を知りたい(体験したい)のだ。













# by himarayasugi2 | 2021-10-13 14:02 | 雑感 | Comments(6)

なんでもいいわけないと思う

夫と前から気になっていたリーズナブルな和食のランチへ。中心街からちょっと外れた駅なので予約をせずに開店前に行くことにした。私たちと同じように開店前に並ぶ女性が一人いた。彼女も予約なしらしい。彼女は50代前後で、何度か来ているようだった。おひとり様だけど、四人席の奥のテーブルに案内された。私たちの隣のテーブルである。女性は「カウンターがいいんですが」と訴えるも、カウンター席は予約でいっぱいらしい。少し不服そうだった。「ぱぱっとすぐ食べて出ていこうと思っていたのに」と言うのが聞こえる。

カウンター内には板長、アシスタント、フロアには女将、ベテランバイト、新人バイトが忙しく働いていた。八寸は凝っていたし、天ぷらは揚げたての熱々サクサクで、お料理すべて美味しい。これでこのお値段だから人気なのもわかる。

私たちが食事をほぼ終え、お茶を飲んでいたら、隣の女性がお店の人を呼ぶのが聞こえた。近くにいた新人バイトがすぐに女性のテーブルへ。「なんか、もう一品欲しいんだけど、ご飯が少し残ったし、ビールも少し残ってるから、これに合うもの、なんかもう一品、なんでもいいんです」と女性が言うのが聞こえた。新人バイトが「こちらがお昼の一品メニューです」とメニューを見せると、「なんでもいいんです、ご飯とビールにあうもの、お勧め、ほんとになんでもいいんです」と女性。怒っているという風でもなく、声はにこやかなのだ。新人バイトが「ええと、すぐお出しできるものでしたら、こちらとか、こちらとか」と説明すると遮って「なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんですよ、お勧めとか、なんでもいいんで」と女性。女性は笑顔なんだけどなんとなく様子が変わっている。新人バイトは困ってしまい、「じゃあ、○○とかはいかがですか」と答えると女性がまた「なんでもいいんです、なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんです」と。なんとなくやばい空気になったなと思ったところで、女将が様子を見にやってきた。

「ご飯のお供ということでしたら、焼き魚、煮魚なども合いますが、少々お時間かかります」と女将。板長がカウンター越しに「煮つけだと20分くらいお待たせするかもしれないですが」と後ろから言うと、また女性は「なんでもいいんです、なんでもいいんです、時間はかかってもいいんです、急ぎません、なんでもいいんです、ほんとになんでもいいんです」と言うのだ。誰かがメニューについて説明しようとすると一切それを聴かずに「笑顔」で「なんでもいいんです」を繰り返すだけ。夫が後で「またなんでもいいって言うんじゃないかと思うと、途中から怖くなってきてん、ずっとあの人笑いながら言うてたやろ」と言っていたけど、私も横で聞いていてちょっと怖くなっていたのだ。女性はニコニコしながら一切メニューの希望も言わずにただ「なんでもいいんです」とだけ繰り返す。

結局、女性は時間のかかる煮つけを追加注文することになった(板長「20分お待ちいただけるのでしたら○○の煮つけをご用意いたします」女性「ではそれで、なんでもいいんです」というやり取りの果て)。夫と私が席を立つときちらっと女性を見たら、両手で頬杖をついて無表情で一点を見つめていた。ビールは飲み干され、空になったお茶碗に味噌汁のお椀が重ねられていた。

店を出てから夫と「なんでもいいんです」というのはお店の人に失礼だよねと話す。もしかしたら、これはこういうクレーマーのひとつのタイプなのだろうかと考えていた。女将と板長の対応も緊急対応っぽかったし。新人バイトは即引っ込められてたし(多分、対応できないと判断されたのだろう)。


とにかく暑かった。10月も中旬になろうとするのにこの暑さって洒落にならない感じだ。実家の母も朝からずっとエアコンをつけている日が何日もあるという。実際、エアコンの効いている店に入ると心底ほっとできる。歩き回ってからの(10,000歩越え!)帰宅後はどっと疲れて小一時間ほど横になっていた。途中前を通った洋菓子店にハロウィーンのお菓子やデコレーションが陳列されていたのが、なにか冗談のように見えた。真夏のハロウィン!

母の読書サークル、Mさん→母→Tさんの奥さん→Nさんの奥さん→T叔母さんでぐいぐい回している本が、なぜか私のところにある。母がTさんの奥さんに回す前に「あんたすぐ読めるから、面白いから読みなさい」と。早く読まなくては。


ドラマ『日本沈没』初回:
面白かった。次回も視聴予定。異常気象といい、頻発する地震といい、未来を予言しているかのよう。
















# by himarayasugi2 | 2021-10-11 15:57 | 雑感 | Comments(2)