*本日の日記はちょっと愚痴っぽいかもしれません。ご理解いただいた上でお読みください。
ここのところ、ケンの午後散歩は暖かい時間帯に行くようにしている。そうすると、ケンもいつもと違うコースを歩きたがる。時間帯や散歩コースが変ると出会う人も変るのだ。
夕方散歩では普段行かないコースを歩いていたとき、前方から小型犬と男性(60代後半くらいか)が歩いてきた。男性は小型犬をノーリード(犬を繋いでいない状態)でポケットに両手をつっこんでぶらぶら歩いていた。ああ、この人、以前も一度見たことがあった。この男性はそのときも小型犬を放し飼いにして道端に腰掛けてしゃべっていて、小型犬がケンに吠えながら突進してきたので慌てて逃げたことがあるのだ。この日は、もうあとちょっとですれ違うような距離で初めて男性と小型犬の存在に気がついたため、逃げるには距離が近すぎる。小型犬は既にケンを見つけて近寄ってきている。小型犬はリードを地面に引き摺るようにしている。男性はリードを拾って持とうとか、一切する気はないようだった。
ケンはどんな犬とでも仲良くできるフレンドリーな犬ではない。基本的に怖がりなので、怖いあまりに急に近づかれるとマズルに皺を寄せて吠えたりしてしまう。一定の距離を置けば大丈夫なのだが。小型犬でも急に吠えながら近づかれたら、きっと唸ったり吠えたりするし、まずないとは思うけれどもケンの方が体が大きいので、相手の犬を怪我させることだってあるかもしれない。それが1番怖いのだ。案の定、小型犬が近づいてくるのがわかるとケンは落ち着かなくなり背中の毛の一部が逆立っている。ケンを抱っこしようか、どうしようかと考える。それよりも、あの男性はなぜ犬の散歩をするときにリードを持たないのだ。急に自転車だって来るし、車道に飛び出したりするかもしれないのに。小さな犬だから本当に危ない。それに犬が苦手な歩行者にとっては、ノーリードの犬ほど怖いものはないだろう。
男性は緊張するケンの姿と、同じように緊張してあれこれ考えている私をみて、ニヤニヤとしている。そうやって相手を困らせるのが好きなのだろう。それがわかるとやっぱり気分が悪いので、どこからそんな勇気があったのか自分でもよくわからないのだが、その男性に大きな声で「すみませんが、リードを持ってもらえますか」と言ってみた。男性は無言である。もう1度「うちの犬がお宅の犬を怪我させてはいけませんから」と大きな声で言うと、不機嫌な顔で無言のまま小型犬が引き摺って歩いているリードを急にドシッと踏みつけた。突然自由がきかなくなって、後ろにひっぱられる小型犬。男性は両手をポケットにつっこんだまま無言でこちらを睨む(なんで私が睨まれなあかんねん!)。そのまま私とケンが男性の視界から完全に消えるまで、同じ姿勢で犬のリードを踏みつけたまま突っ立っていた。踏むためのリードなのか。
率直に言うと、この男性とは犬と無関係の場所でも顔を合わせたくない。万が一でもケンがこの男性の犬に前脚ででも触れたりしても大変なことになると思う。「うちの犬に怪我させた」と恫喝まがいに彼が言っても特に驚かない。連れていた小型犬をかわいがっているのだろうけれども、自分の犬だけがかわいいタイプとお見受けした。犬を呼び戻しもせずにノーリードのまま他の犬にけしかけて、何が楽しいのだろうか。やはりこの時間帯はここをケンと歩くのはやめよう。
気がついたのだが、私が緊張するとケンにもその緊張が伝わってしまうようである。それとも、ケンが緊張すると私が緊張するのかも。理想を言えば、私はケンの前では不安定なところを見せないで、どーんと構えた方がよいのだろう。修行が足りない。飼主の気持ちの揺れを犬はすぐに察してしまう。
メモ:
所用で大学へ行ったのだが、待ち合わせの時間に先生が現れなくて、しかも待ち合わせの場所も入室禁止になっていて、軽くパニックになる。今日中じゃないとあかんのに。学内を歩いて、歩いて公衆電話を探して、先生の携帯に連絡して、事なきをえたのだが、このときばかりはやっぱり携帯必要やなぁと心底思った。だって、公衆電話ってどこにあるのか全然わからんかったし。広い学内を寒い中、電話探して歩き回るってどうよ。凍死するとこやった(嘘)。
メモその2:
西健一郎氏の料理本で牛肉とゴボウの炊いたんを作ってみた。きゃー、美味しい。