肩の痛みが一端治まったかのようだったが、やっぱりぶり返してきた。やはり1度レントゲンを撮って、骨の状態を診てもらってから治療方針を考えてもらおうと、整形外科に行くことにした。犬の病院については、眼科はここ、整形外科ならここ、腫瘍はここで、皮膚ならここ、と全て調査済みなのだが、人間については内科と歯科以外近隣の病院をちゃんと調べていなかった。情報通の友人から信頼のおける整形外科は教えてもらっているのだが、今回は学校が始まってからでも通うのが楽なように、徒歩圏で探すことにした。
以前飛び込みでインフルエンザの予防接種をしてもらった内科の隣に、確か整形外科があったはず、と思って検索したらすぐにわかった。この病院は内科と一緒に2年前に開業したところなのだ。病院はとにかく清潔で、トイレが衛生的でないと(私的に)アウトなのでここにしようと思いつつ、「患者の声」がネットで閲覧できたので、目を通してみた。清潔で、設備もしっかりしているようなのだが、目につくのが「先生をはじめ、スタッフが元気」とか「親しみやすい」とかというフレーズ。どうやらここは確かな医療技術に加えて「元気で、親しみやすい」ことが特徴らしい。居酒屋の光景が、一瞬頭に浮かんだ。
受付で初診であることを告げて書類を書いて待合で待つ。評判どおり、広々としていて気持ちのよい待合の空間。音楽などは流れておらず(その前に行った皮膚科ではチャイコフスキーが大音量だった、なぜ?)、テレビでNHKのニュースが流れていた。スタッフは元気というよりは、丁寧で優しい。ということは、先生が「元気」なわけか。呼ばれて診察室に入ると、おそらく同年代であろう、おっさんと少年を微妙な割合で混ぜ合わした先生が立ってニコニコしていた。足元は真っ白のスニーカー。私が症状を話すと、二カーッと笑って「それは、あれやね、よく言われている五十肩、四十肩ってやつやね」
「先生、四十肩でお願いします、私のカルテには」「おー、そうやな」(ニカーッ)
レントゲンを撮るからと部屋にはいると、先生が私の立ち位置を決め、ドアを閉めて走って部屋を出て、レントゲン撮影をし、また走って戻ってきて、ドアをあけてくれる。先生が一人で部屋を走りまわっている、現像したらまた呼ぶからちょっと外で待ってて、と言われて待合へ。ライブ感溢れる診察である。というか、誰もいないんかい。
レントゲン写真を見ながら先生が今後の治療について説明する。「これは、やっぱ五十肩でしたね、骨は異常ありません」「先生、五十肩でなくて、四十肩なんですけど」「あああ、せやった、せやった、1番大事なとこやな(ニカーッ)ほんじゃ、四十肩の治療やけどな、」という感じで今後のやり方を決めてくださった。9月いっぱいで治しましょうとおっしゃる。注射をして電気をあてて「また来週」となった。注射打つときも、世間話するときも、どたばた、ニカーって感じで、まぁ、人によったらこれを「元気」と見るのかもしれない。
最近、皮膚科と整形外科に短期間で行ったのだが、科によって雰囲気は全然違う。皮膚科は女医ということもあるが、ダイヤのプチネックレスが胸元に輝き、上品な薄化粧のエレガントな雰囲気。整形外科はというと、スニーカーが納得の運動量である。走り回っているのだ。机にはパソコンのディスプレーが2つ、いろんな書類がどっさどっさ、教授の研究室を思い出してしまった。こういうものなのだろうか。来週も行こか。
追記:
今日はほんの少しだけ涼しい。今は30度を切っている。嬉しい。でも風がなくて、湿気があるのでクーラーいれている。
高校野球は、一回も見ないまま興南っていう沖縄の学校が優勝した。高校野球もそうだけど、夏場はスポーツの大会が多い。学生よりも、監督とかコーチが熱中症にならないか心配。学生は、試合中は気合が入っているので、思いのほかタフなのだ。ダメダメ選手の私も本番で倒れたことは一度もなかった。でも、監督とかはもう、普通の人だから。